リファインバース株式会社はこのたび、船舶係留用ロープのマテリアルリサイクルを開始することを発表した。リサイクルナイロン樹脂「リアミド」事業のさらなる拡大を目指す。

昨年、同社はリサイクルナイロン樹脂「リアミド」の販売を開始した。リアミドの用途は広く、自動車分野ではアームレスト芯材やセンターキャップ、ドアカバー用に、家電分野では掃除機整流板やスイッチカバー、ソケット基盤などに使用できる。これまで同社は、廃棄漁網とエアバッグ工程端材を主要原料として「リアミド」を製造販売してきたが、海洋プラスチック問題や循環型経済への社会的関心の高まりを受けて注文が増え、原料ソースの拡大が必要となっている。そこで同社は、ナイロン製船舶係留用ロープも、同社が開発したプロセスを用いてリサイクル可能であることを確認。今後、ナイロン製船舶係留用ロープを新たな原料として「リアミド」事業をさらに拡大していくことを公表した。

同社は、「リアミド」の原料ソース拡大、および材料開発・用途開発による再生素材の付加価値向上を進め、サステナブルな社会の構築に具体的に貢献しながら事業拡大を推進していく意向だ。

〈リファインバース〉

「素材再生企業として新しい産業を創出し、社会の持続的発展に寄与することを目指す」という企業理念のもと、さまざまな廃棄物からの化学素材精製・再資源化に取り組んでいる。リアミドのほかにも、同社はオフィスビルが立ち並ぶ都市部で大量に消費され廃棄されている、カーペットタイルを独自技術で合成樹脂素材に再資源化。同樹脂は高品質で、多くのカーペットタイルメーカーに採用されているほか、遮音シートや建材・床材、自動車部品など、さまざまな用途に使われている。

【プレスリリース】ナイロン製船舶係留用ロープのマテリアルリサイクル事業開始のお知らせ
【参照サイト】リファインバース