Webメディア運営・サステナビリティ支援事業を手がけるハーチ株式会社(東京都中央区、代表取締役:加藤佑、以下「ハーチ」)が運営する、サーキュラーエコノミー(以下、循環経済)に特化した創業支援プログラム「CIRCULAR STARTUP TOKYO(サーキュラースタートアップ東京)」の参加チームがこのほど決定した。

CIRCULAR STARTUP TOKYO とは?

CIRCULAR STARTUP TOKYOは、気候変動や生物多様性の喪失、資源制約リスクの高まりなどから昨今注目が集まっている循環経済分野において、新たに創業、新事業創出、資金調達などを目指す起業家に向けた5ヶ月間のインキュベーションプログラムだ。

循環経済分野に精通する専門家や研究者、スタートアップ起業家らを講師・メンター・アドバイザー陣に据え、新たな素材、製品、サービスなどの企画・開発の初期段階から資源回収、再資源化といった静脈側の課題に対する解像度を高めることで循環型バリューチェーンの実現を前提とした事業開発支援を支援するとともに、プログラムを通じて東京および日本の循環経済への移行に向けたエコシステム構築を加速する。

公式プログラムURL:https://circularstartup.tokyo/

16組・24名の参加者が決定

今回はプログラム説明会には177名が参加。合計50組の応募があり、その中から書類選考と面談による選考を経て、最終的に16組・24名の参加者が決定した。参加者のコメントは以下の通り。

阿部 直樹(Fan Circle株式会社)

「スポーツがエコロジーをリードする」をテーマに、スポーツ産業を巻き込んだ世界に通用するサーキュラーなビジネスモデル構築に挑戦します。課題や悩みの諸々をメンターの方々へぶつけながら事業アイディアを磨き上げ、人間的にも成長する5ヶ月間を走り抜きたいです。

岩澤 宏樹

日本の生活排水処理においては、排水垂れ流し、浄化槽の機能障害、一部下水処理場での合成洗剤除去率の低さ、大量の産業廃棄物発生、など多岐にわたる問題があります。問題解決に向け、本プログラムでは循環型への移行実現のヒントが得られればと考えています。

大河淳司(リベロント)

CIRCULAR STARTUP TOKYOは幅広い専門性を持つ人々が集うコミュニティであり、ここからスピンアウトする複数のスタートアップが生まれることで、日本が世界をリードするエコシステムを構築する潜在力も秘めていると感じています。高いビジョンを基に、CIRCULAR STARTUP TOKYO内で協業していくことを楽しみにしております。

小野綾香

本プログラムへの採択、大変光栄に思っております。プログラムを通して、私たち人間にとっての、本質的に「心地よい空間」を、世界中の「住」空間で当たり前のものにしていきたい。気候変動問題等の問題解決は、「ねばならない」ものではなく、そもそも私達の心地よい暮らしのための「楽しい」ものです。「楽しい」から、仲間たちとイノベーションを起こしていきたいと思っております。

岸 悟志・林 勇士(株式会社ナオセル)

ナオセルでは、壊れたスマートフォンなど、再生可能な故障デバイスを修理再販事業者向けに再流通させるための循環プラットフォームをつくっています。本プログラムを通じて、家庭で眠っている故障デバイスの回収・売却をより簡単にするための仕組みづくりを加速していきたいと考えています。

久保 順也(ヘリテッジ株式会社)

サステナブルファッションブランドCRAFSTOを運営するスタートアップです。環境に配慮した素材を活用した製品を企画から販売をしています。早期から環境配慮型素材の活用に取り組み、取扱いが難しい環境配慮型の素材の製造ノウハウを蓄積しています。グローバルで活躍できるブランドへ成長するためのご支援を頂ければと感じております。

小柳 裕太郎(株式会社JOYCLE) 

このような素晴らしいプログラムに採択頂けたことを嬉しく思います。サーキュラーエコノミー分野には「競合」という言葉は一切不要と思っており、「協業」を生み出す為にこのような場を頂けることはとても有難いです。我々の目指す「資源と喜び(JOY)が循環(CYCLE)する社会の創造」を本プログラムを通じて皆様と実現に近づけたいと思います。

繁田 知延(PHI株式会社)

プロフェッショナル人財アライアンスを組み、ESD/自治体間・企業間マッチング/地域資源循環を推進していくことで、「成長志向型の資源自立経済」「日本の文化としてのサーキュラーエコノミーモデル」の構築を行い、日本がサーキュラーエコノミーのグローバルリーダーとなる一翼を担っていければと思います。

高橋 浩人(鹿島建設株式会社)

建設・不動産業の立場でスクラップ&ビルドとは異なるまちづくりのあり方を模索したいと思い、CIRCULAR STARTUP TOKYOに応募しました。CIRCULAR STARTUP TOKYOを通じて、ビルの寿命を出来る限り伸ばし、日本の新築信仰に変革を生む場づくりをしたいと思っています!

髙橋 慶成(YTRO DESIGN INSTITUTE)

廃材や天然素材の塗料化をきっかけに、モノづくりの在り方を創造するデザイン/アートプロジェクト”NULL”という取り組みをしています。これまでの実践知を繋ぎ合わせて事業化するためのインプットを増やし、同じ志を持つ方々との共創の力で、実現に向けて前進したいと思っております。

難波 亮太(株式会社EcoLooopers)

この度、循環経済領域のエキスパートの方々、素敵な志を持つ参加者の方々と共に、プログラムをご一緒できる機会をいただき非常に光栄です。資源循環の領域において、膨大な資源の廃棄量に見合うだけのインパクトを創出する事業を目指して、エキスパートの方々のお力添えをいただきながら社会実装に向け尽力してまいります。

福留 聖樹(LiNK LLC. )

ファッション産業のLCA後半(生活者に製品が渡った後)における課題を「クリエイティビティの伴ったWeb3インフラ」で解決し、サーキュラーエコノミーへの行動変容を加速させます。CSTを通じプロジェクトの社会実装スピードアップ、事業のブラッシュアップ、更なるステークホルダー参画を実現させます。

藤代 圭一・寺田 雅美(隠岐サーキュラーデザインゼミラボ)

この度、CIRCULAR STARTUP TOKYOに参加させていただけることを心から嬉しく思っております。私たちは、このプログラムを通して「モノの循環に触れる旅」という体験を提供し、循環の大切さと「すでにある豊かさ」に目を向ける機会を創出していきたいと考えています。参加者の皆様とともに、心の豊かさを巡らせる旅を実現できることを楽しみにしております。

本田 宗洋(三菱地所株式会社 新事業創造部)

三菱地所のリユース家具引取・販売サービス「エコファニ」を担当しております。社内ベンチャーで立ち上げて今期で3期目。更に事業を昇華させるべく、本プログラムに参加させて頂きます!

宮垣 真由子・Benoit Mantel(株式会社ヘルシンキノコ)

サステナブル消費における日本市場の特徴や循環型経済について著名なエキスパートの方々から良質なインプットを頂き、その知見をもとにフィンランドで開始した弊社の事業を本格的に日本での展開を進めていければと考えております。また、他の参加者の方々とのネットワーキング等を通じて事業発展における良い刺激を受けられたらと、胸を膨らませています!

山岡 未佳

10年後もアノ野菜が食べたい!そう思い、私たちは循環型フードシステムの構築を目指す旅へ出発しました。CIRCULAR STARTUP TOKYOでは本質的な循環ビジネスデザインの理解やPoCフィールドの紹介をいただき、事業化へと進めていきます。メンバー募集中ですので、ご興味がある方はお声がけください。

※50音順、敬称略

プログラム概要

  • プログラム名:CIRCULAR STARTUP TOKYO(サーキュラースタートアップ東京)
  • プログラム期間:2024年4月16日(火)から8月3日(土)
  • プログラム内容:
    • インキュベーション(キックオフ・インキュベーション講義4回)
    • メンタリング(専属メンタリング・スペシャリストメンタリング・事務局メンタリング)
    • Demo Day(中間・最終)
  • 参加人数:16組(24名・1組につき最大2名まで)
  • 運営企業:ハーチ株式会社
  • プログラムURL:https://circularstartup.tokyo/
    プログラム説明会のレポート記事:https://harch.jp/blog/sustainability/circular-startup-tokyo-infosession-202403.html

プログラムパートナー・メディアパートナーも引き続き募集中!

CIRCULAR STARTUP TOKYOには、25団体(4月8日現在)のプログラムパートナーが参画している。引き続き同プログラムのパートナーとして、ともに循環経済分野のスタートアップ企業創出、投資、エコシステム構築に取り組みたいという企業・団体・投資家・メディアを募集している。

運営会社について

“Publishing a Better Future”(よりよい未来を、みんなに届ける)をコンセプトにWebメディア運営・サステナビリティ・サーキュラーエコノミー支援事業を展開。2023年4月に「B Corporation™」認証を取得。

  • 会社名:ハーチ株式会社
  • 代表者:代表取締役 加藤 佑
  • 所在地:東京都中央区日本橋富沢町10-13 WORK EDITION NIHONBASHI 602
  • 設立:2015年12月
  • 事業内容:Webメディア事業、サステナビリティ・サーキュラーエコノミー支援事業
  • URL:https://harch.jp/