サステナビリティによるブランドの再構築を主導する米サステナブル・ブランドはこのほど、循環経済への移行を促し、実現することを目的としたイニシアチブ「SB Go Circular Collaborative」の発足を発表した。新たに共同ワーキンググループを設置し、革新的なフレームワークと説得力のあるメッセージングを通じて、ブランド主導で循環経済への移行を開始して持続可能な消費者行動の変化を促進するとしている。
同イニシアチブでは、循環型ビジネスモデルの採用を支援するための消費者へのメッセージと行動デザインに焦点を当てた、2つの基礎となるプレイブックを作成する。
このうち、消費者へのメッセージングのついてのプレイブックは、ブランドが消費者にサーキュラー製品やサービスを効果的に伝えるための指針となるもので、持続可能性にとどまらないサーキュラリティの幅広いメリットを強調している。また、行動デザインについてのプレイブックは、行動科学や選択アーキテクチャ、その他の行動デザインの原則を応用し、消費者がより循環型の製品やサービスを選択するよう促す。さらに、社会的トリガーや感情的報酬など、行動変容を促すための戦略を探るものとなる。
同イニシアチブにはすでに、Visa、Ulta、Eastman、General Mills、REI Co-op、CHEP、BlueTriton Brandsなどのブランドが参加しており、循環型ソリューションの推進と消費者の選択へのコミットメントを示している。同イニシアチブに基づくワーキンググループは2024年9月にかけて2つのプレイブックを作成するとともに、ブランドと小売業者のさらなる参加も募集している。
木村 麻紀
環境と健康を重視したライフスタイルを指すLOHAS(ロハス)について、ジャーナリストとしては初めて日本の媒体で本格的に取り上げて以来、地球環境の持続可能性を重視したビジネスやライフスタイルを分野横断的に取材し続けている。サーキュラーエコノミー(CE)における関心領域は、CE×社会包摂的まちづくり、CE×教育など。SDGs.tv公認ラーニングコーチ。
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