積水化学工業株式会社は、ESG経営における重要課題の一つである環境への取り組みを強化するため、新たに「環境配慮設計指針」を策定した。気候変動、資源循環、水リスクへの対応をさらに加速させることを目的とし、グループ全体で環境配慮を事業の差別化要素として高めていく。

同指針は、積水化学グループの「サステナビリティ貢献製品」制度と連動し、製品設計の段階から環境負荷低減を組み込むものだ。環境配慮設計指針として、①製品ライフサイクルにおけるエネルギーや資源の削減、②使用するエネルギーや原料を再生可能なものや低炭素なものへ転換しながら、③カーボンフットプリント(CFP)を認識し、 2050年には低炭素かつ循環可能な製品100%(包装資材含む)を目指すとしている。

なお、製品ライフサイクルおよびサプライチェーン全体で配慮すべき重点項目として、次の4点を定めている。

1.ライフサイクル全体でのエネルギー・資源削減

資源調達から生産、輸送までの効率向上を図り、エネルギーや資源使用量の削減を推進する。

2.再生可能・低炭素エネルギー/原料への転換

非化石由来燃料への転換を進めるとともに、バイオ由来材やCO₂由来材などの非化石材、再生材の活用を拡大。グリーンスチールなどの低炭素原料の採用も推進する。包装材についても非化石材・再生材への切り替えを進める。

3.循環可能な製品設計の推進

使用済み製品の回収や解体・分解の容易化を考慮した設計を推進し、水平リサイクル(同種製品への再生利用)を拡大する。

4.製品CFPの可視化と低減

調達・生産・輸送・販売・施工/組立・使用・廃棄まで、全ライフサイクル段階のGHG排出量(CFP)を可視化。その上で、CFP削減につながる設計を進める。

製品設計段階から脱炭素化と循環性向上を組み込む取り組みは、企業の環境戦略において重要性を増している。積水化学グループは、環境価値の創出を通じて事業競争力を強化しながら、持続可能な社会の実現に貢献していく考えだ。

【プレスリリース】積水化学グループにおける「環境配慮設計指針の策定」について
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