東急電鉄株式会社(以下、東急電鉄)は5月12日から7月31日まで、サブスクリプション型サービス「Tuy Tuy」(ツイツイ)の第1期実証実験を実施する。定期券保有の新たな付加価値創造を目的とし、第1期実証実験では東京電力エナジーパートナー株式会社・株式会社Luup・株式会社Nature Innovation Group・株式会社パンフォーユー・株式会社日比谷花壇が参画する。
同サービスは、東急線区間を含むPASMO定期券を所有する全顧客を対象とした月額制のサブスクリプション型サービスで、実証期間中5月と6月は無料で、7月は月額500円(税込)で利用できる。第1期で利用できる6つのサービスと申し込み・利用方法は、以下のとおりだ。
1.「充レン」(モバイルバッテリーレンタルサービス)
- 期間中何度でも使い放題(LINE利用の場合)。レンタル1回につき翌日24時まで利用可能
- 利用可能範囲:全国約2,300カ所(2021年4月14日時点)
- 東急線沿線の設置場所:東急線各駅へ順次設置中(2021年4月14日時点、全97駅中54駅稼働中)
2.「Luup」(電動マイクロモビリティシェアリングサービス)
- 1カ月間の乗車可能回数:5回(1回につき30分乗車可能)
- 利用可能範囲:首都圏約300ポート(2021年4月14日時点)
- 東急線沿線の主なポート設置場所:渋谷駅東口地下駐輪場、東急ストア中目黒本店、ファミリーマート・ローソン複数店舗など
3.「アイカサ」(傘シェアリングサービス)
- 1カ月のレンタル回数:何時間でも何度でも同時に2本まで使い放題
- 利用可能範囲:全国約850カ所のすべてのアイカサスポット
- 東急線沿線のアイカサスポット:東急東横線・田園都市線各駅へ順次設置中
4.「パンスク」(パンの定期便サービス)
- 初回利用のみ1,000円引き
5.「ハナノヒ」(花の定額制サービス)
- 1カ月間の利用可能回数:6回まで1回1本、対象の切り花を店舗で受け取れ、「ココハナプラン」を登録から1カ月間無料で利用できる。「ハナノヒ」のクーポンは6月1日~30日のみ配布
- 利用可能店舗:「ハナノヒ」利用可能全203店舗(2021年4月時点)、東急線沿線の主な利用可能店舗は10店舗
6.「Tuy Tuyワンデーパス」(東急線全線一日乗車券):不定期配信
(出典:東急電鉄株式会社)
申し込み・利用方法
- コミュニケーションアプリ「LINE」の「Tuy Tuy」LINE公式アカウントから会員登録・決済すると、毎月各種サービスのクーポンコードが配布される
- 顧客は各種サービスに登録(各アプリのダウンロードなど)し、クーポンコードを利用する
東急電鉄は、顧客が「わざわざ」ではなく「ついつい」利用したくなる、魅力的で利便性の高いサービスにすることで、顧客の時間価値の向上に貢献したいという思いを同サービスの名称に込めた。同サービスでは、日常のなかで顧客一人ひとりの需要に合うサービスを自由に使える環境を整備することで、ストレスのない生活の実現を目指すとしている。
モバイルバッテリー・傘・モビリティを「所有」ではなく「シェア」する体験を顧客に提供することで、顧客は便利さを体感でき、環境に配慮した取り組みに参画できると東急電鉄は考える。脱炭素をはじめとする環境負荷低減への取り組みとして、同サービスがサーキュラーエコノミーの実現に貢献することを期待するとしている。パンの定期便サービスは「フードロス削減」に向けた一つの対策を実践した賞味期限の長い冷凍パンのおいしさを知る機会になるように、花の定額制サービスは花のある日常生活のなかで癒しを感じ、花を手入れする経験を通じて地球環境について思いを馳せられるように、という想いが込められた。東急株式会社が実証実験中のサービス「DENTO」の購買と利用データの分析結果を「Tuy Tuy」サービスのメニュー開発に活かしているとしており、両社は連携してより一層高い利便性・快適性の実現を目指す意向だ。
今後も、業界の枠を超えたさまざまな業種・企業との新規協業を進めるとともに、東急電鉄が保有する駅空間の有効活用なども新たに検討し、「お客さまの時間価値の向上」と「サーキュラーエコノミーの実現」を追求していく構えだ。
【プレスリリース】2021年5月12日、サブスクリプション型のサービス「Tuy Tuy」(ツイツイ)開始~定期券保有に新たな付加価値を創造します~
【参照サイト】Tuy Tuy
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