欧州飲料協会(UNESDA)は2月22日、プラスチック・アルミニウム・ガラス製の飲料容器の完全な循環を目指す新しい循環型容器包装ビジョン2030を発表した。
同協会の発表では、飲料容器には価値があり、リサイクル可能で、収集した後はリサイクル製品として利用可能であることから、完全に循環させることが可能であり、循環型経済において中心的な役割を果たすとしている。また、容器を無駄にせず、ごみとして捨ててはならない資源であるという信念に基づき、飲料容器に関するいくつかの野心的な取り組みを行うと発表した。
- 2025年までに100%リサイクル可能な状態にする
- ペットボトルについては、2025年までに50%をリサイクル、2030年までに100%のリサイクル或いは再生材を使用することを目指す
- 2030年までにすべての飲料容器の90%以上を回収する
- 詰め替えによる販売を増加する
「この循環型容器包装ビジョン2030は、ヨーロッパの清涼飲料業界が解決の一部であり続けたいという意思を示しています。循環性が機能しており、移行へのサポートとそれに伴う長期的な投資を行い、容器をごみにしないようにする準備ができています」と、ペプシコヨーロッパのUNESDA代表兼SVP兼カテゴリー最高責任者である Ian Ellington氏は述べている。
【プレスリリース】UNESDA Soft Drinks Europe announces new Circular Packaging Vision 2030 – UNESDA
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和田 麻美子
フランス留学中、モードの国と呼ばれる国の人達が、持ち物を長く大切に使い多くの買い物をしないことを知り、日本(特に東京)では常に新しいモノを求める暮らし方になっていたことに気づく。 趣味のハイキングを通じ、極力ごみを出さないように暮らすことや、豊かな自然を次世代につなぐことを意識するようになり、Own less, waste less, enjoy more を心がける日々。