テラサイクルジャパン合同会社はこのほど、京都府と「ゼロ・エミッション社会の実現に向けた連携に関する協定」を締結した。同社が自治体と包括協定提携を締結するのは初めてとなる。
2022年3月、京都府は「京都府循環型社会形成計画(第3期)」を策定し、使い捨てプラスチックごみなどの削減を推進している。同協定を通じて、京都府は京都府総合計画で定めている20年後に実現したい将来像に基づき、脱炭素で環境に配慮した社会実現の共同推進を目指す。加えて、環境負荷のより少ない新サービスなどの環境事業創出促進のほか、市町村のプラスチックごみ削減の取り組みに対する技術的協力・環境教育に取り組んでいきたい考えだ。
同協定の第一弾の取り組みとして、テラサイクルが展開する循環型ショッピングプラットフォームLoop(ループ)の商品(メーカー10社による19品目)を7月12日から京都府内の「イオン」「イオンスタイル」8店舗にて販売する。Loop導入は、西日本初となる。8店舗は、イオン亀岡店・イオンスタイル京都桂川・イオンスタイル京都五条・イオン京都西店・イオン久御山店・イオン高の原店・イオン福知山店・イオン洛南店である。
Loopは、従来使い捨て容器で販売されていた製品をリユース容器で販売し、使用済み容器は回収・洗浄して製品を再充填し、再び販売する循環型ショッピングプラットフォームだ。2021年5月に日本で事業を開始し、日用雑貨や食品メーカーなどと共同で首都圏を中心に「イオン」「イオンスタイル」58店舗で現在事業を展開している。テラサイクルジャパン合同会社は今後も、より多くの京都の企業・ 団体と協力してプラスチックごみ削減に取り組んでいきたいとの意向を示した。行政・企業・消費者が共同で、環境負荷のより少ない商品・サービスを推進し選択していくことが期待される。
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