伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)はこのほど、LOOP JAPAN合同会社(以下、ループ・ジャパン)と資本・業務提携を締結した。伊藤忠商事は、ループ・ジャパンが展開する持続可能なリユース容器を利用した循環型ショッピングプラットフォーム事業の拡大に向けて協力関係を強化する意向だ。

LOOPは廃棄物管理の米テラサイクルが開発した循環型ショッピングプラットフォームだ。伊藤忠商事は2019年9月に持続可能なリサイクル事業の展開を目的としてテラサイクルと資本・業務提携を締結した。その後、同社との事業展開のなかでLOOPの日本国内での展開について目的が一致し、今回の提携に至った。

伊藤忠商事は中期経営計画「Brand-new Deal 2023」の基本方針に「マーケットインによる事業変革」と「SDGsへの貢献・取組強化」を掲げている。同提携を機に従来の小売業やEC企業向けの日用品や食品包材などの供給や商品開発に加えて、リユース領域のLOOPの流通サービスを追加し、持続可能な発展に向けた循環型社会の実現に貢献していく構えだ。

ループ・ジャパンは、2020年12月に日本版ウェブサイトを開設した。同月から10週間、リユース容器を使ってテイクアウト弁当や惣菜を販売する実証実験「Loop Takeout Bento」を東京都と連携して実施し、2021年5月にはループ・ジャパンの小売店パートナーである小売大手イオンが首都圏19店舗でLOOPの商品の販売を開始している。2021年8月にLOOP ECサイト実証実験の開始を予定しており、日本での展開を加速させている。

【プレスリリース】LOOP JAPANとの資本・業務提携締結について
【関連記事】Loop Japan、東京都と連携して12月からリユース容器で弁当や惣菜を提供開始
【関連記事】循環型ショッピングプラットフォーム「Loop」の日本版ウェブサイトがオープン。事前登録を開始
【関連記事】イオン、国内小売初「Loop」商品を首都圏19店舗で販売開始へ
【関連記事】Loop Japan、8月開設ECサイトへの参加希望者を受付開始。5,000世帯が上限