Loop Japan合同会社は9月28日、東京都と連携して、循環型ショッピングプラットフォームLoopのパイロットプロジェクトを2020年12月1日から開始することを発表した。プロジェクト期間は2021年2月5日までの約10週間で、リユース容器を使ってテイクアウト弁当や惣菜を販売する「Loop Takeout Bento」を実施する。

同プロジェクトは東京都から「プラスチックの持続可能な利用に向けた新たなビジネスモデル」に選定され、都から補助金を受けて行われる。参画企業は三菱地所株式会社と森ビル株式会社で、実施内容は以下のとおりだ。

東京都内の丸の内エリアや六本木エリアの特定オフィスの社員限定でリユース可能な容器で弁当を販売し、空き容器を回収・洗浄したのち再利用する。また、同様のシステムを使って、東京都内の小売店の一部店舗と連携し、一般消費者向けに惣菜も販売する予定だ。1日の想定販売個数は弁当が約35個、惣菜が約50個で、価格は未定となっている。

Loop Takeout Bentoの仕組み(Loop Japan合同会社提供)

Loop Japanは、今回の試みはサーキュラーエコノミーのモデルケースになり、使い捨てプラスチック削減に貢献する可能性があるとみている。さらに、このプロジェクトをLoopのパイロットプロジェクトと位置付けることで、日本でのLoopシステムの運用を検証し、日本の顧客がより使いやすいシステムの改良・改善につなげていきたいと考える。

同プロジェクトと並行して、同社は容器再利用のショッピングプラットフォームLoopも進めており、2021年3月から本格的な運用を開始する予定だ。すでに22社が参加表明をしている。発表されている参加予定社は小売店パートナーとしてイオン株式会社、ブランドパートナーは以下の16社だ。アース製薬株式会社、味の素株式会社、江崎グリコ株式会社、エステー株式会社、NSファーファ・ジャパン株式会社、大塚製薬株式会社、キッコーマン株式会社、キヤノン株式会社、キリンビール株式会社、株式会社資生堂、株式会社ネイチャーズウェイ、株式会社フィッツコーポレーション、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社、ユニ・チャーム株式会社、luv waves of materials株式会社、株式会社ロッテとなっている。

サーキュラーエコノミーのモデルケースとして、リユース容器で弁当や惣菜を提供するLoopのパイロットプロジェクト。今後の展開が期待される。

【プレスリリース】サーキュラーエコノミーのモデルケースとして、リユース容器で弁当や惣菜を提供
【参照記事】容器の所有権をメーカーが取り戻す。サーキュラーエコノミーのプラットフォーム「Loop」の挑戦