Loop Japan合同会社(以下、Loop Japan)は2021年11月より、リユース容器を使用した業務用商品販売プラットフォーム「Loop Professional」の実装調査を開始する。
同事業は東京都の「革新的技術・ビジネスモデル推進プロジェクト」から補助金を受けており、東京都と連携して事業を進めていく意向だ。Loop Japanは同事業を3段階で展開していく予定で、各段階について以下のとおり公表した。
第1段階:実装調査
- 「革新的技術・ビジネスモデル推進プロジェクト」からの補助金対象
- 実施期間:2021年11月~2022年2月
- 実施内容:事業スキームの需要や仕組みについての聞き取り調査・リユース容器の研究開発・事業スキームの検証
- 具体的な検証項目:リユースに切り替えやすい商品の特定・リユースに切り替えたときの利点と懸念点・BtoCで展開済みのシステムや容器の変更点
- 参画企業:luv waves of materials株式会社・東急不動産株式会社・富士ボトリング株式会社・シーバイエス株式会社
- 聞き取り実施予定企業:Loopへの参加を表明している31社・ホテル・レストラン・カフェ・オフィスビル
Loop Professionalでは、ホテル・レストラン・オフィスビルなどで使われるヘアケア用品・食品・洗剤など業務用商品を使い捨て容器ではなく、リユース容器で循環させることを想定しており、調査に向け事業者を現在選定している。
(出典:Loop Japan合同会社)
第2段階:試験運用
- 実施期間:2022年5月以降~
- 実施内容:東京都内におけるLoop Professionalの配送・洗浄・返金システムの試験運用
第3段階:本格展開
- 同サービスの本格的展開開始目標:2022年第4四半期
東京都は「ゼロエミッション東京」推進の一環として、2030年までに大規模オフィスから排出される廃プラ焼却量を40%減らすことを目標に掲げ、都民と事業者に対してリユース容器などの使用を推奨している。容器洗浄や配送などによる環境負荷を含めたLoop Professionalのサービス全体のライフサイクルアセスメントで高評価が得られれば、同サービスは東京都の取り組みに貢献することとなるだろう。to Bへの展開も検討し始めた同社の今後の展開に注目したい。
【プレスリリース】事業者向け商品容器の循環システムを検討へ
【参照サイト】2.都民・事業者の皆様に推奨する取組の例(東京都)
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