環境省は、第7回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の受賞者を発表し、令和8年2月16日に表彰式を行った。
同アワードは2019年に創設され、ESG金融の普及・拡大を目的に先進的な取り組みを評価・共有する制度で、今回が7回目となる。応募案件については選定委員会が審査し、各部門の受賞者を決定した。
今回、大日本印刷株式会社(DNP)は金融部門のテーマ別賞(サーキュラーエコノミー賞)を初受賞するとともに、環境サステナブル企業部門で5年連続「環境サステナブル企業」に選定された。また、株式会社LIXILは同部門のサーキュラーエコノミー賞を初受賞した。
DNPは、Scope3排出量の算定を早期から実施し、サプライチェーン全体での排出削減に取り組んできた点が評価された。プラスチック問題を重要目標に位置付け、資源循環率をサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット(SPT)として設定。経理部門を含む全社的な関与のもと、財務とサステナビリティの統合を進めている。2030年度までに資源循環率70%の達成を掲げ、環境目標と連動した資金調達を活用して施策を推進している。
この目標達成に向けて、不要物発生量が多く資源循環率の低い「プラスチックくず」に注力し、マテリアルリサイクルとケミカルリサイクルを中心に再資源化を推進している。現在は化学メーカー等との協働により技術検証を進めるなど、プラスチックのリサイクル率向上に取り組んでいる。
また、環境課題を解決するための資金調達手段としてサステナブル・ファイナンスを積極的に活用。2024年10月には印刷業界で初となるサステナビリティ・リンク・ファイナンス・フレームワークを策定し、資源循環率の向上を重要指標の一つに設定した。さらに2025年5月には同フレームワークに基づくサステナビリティ・リンク・ボンドを起債し、目標達成と連動した資金調達を実施している。
一方、LIXILはアルミリサイクル分野での多角的かつ先進的な取り組みが評価された。使用済みアルミサッシを同等製品へ再生する水平リサイクルを確立し、市中資材などを100%再生利用した低炭素アルミを国内外で展開している。資源循環と経済価値を両立する取り組みとして評価された。
同社は循環型低炭素アルミ「PremiAL」シリーズを展開し、新地金のみで製造した場合と比べCO₂排出量を約50%削減。2025年10月からは同シリーズの対象をアルミ形材使用製品全体へ拡大した。製造過程で発生する廃棄物の再利用・有価物化も進め、バリューチェーン全体で環境負荷低減を図っている。
LIXILは環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living」を掲げ、2050年までに事業および製品・サービスによるCO₂排出量の実質ゼロを目指す。2031年3月期までにハウジング事業で使用するリサイクルアルミ比率100%を目標としている。
今回の受賞は、循環経済を軸に財務戦略と環境施策を結び付ける取り組みが広がっていることを示すものとなった。
【プレスリリース】【環境省】第7回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」受賞者の決定について
【プレスリリース】【DNP】第7回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」で初めて「金融部門 テーマ別賞(サーキュラーエコノミー賞)」を受賞 & 5年連続で「環境サステナブル企業部門 環境サステナブル企業」に選定
【プレスリリース】【PRTIMES・DNP】第7回「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」で初めて「金融部門 テーマ別賞(サーキュラーエコノミー賞)」を受賞
【プレスリリース】【LIXIL】環境省 「第7回ESGファイナンス・アワード・ジャパン」環境サステナブル企業部門 において、LIXILがサーキュラーエコノミー賞を受賞
【関連サイト】大日本印刷株式会社
*冒頭の画像の出典:プレスキットより引用





