株式会社アマダ、株式会社エンビプロ・ホールディングス、東京製鐵株式会社の3社は連携し、使用済み板金加工機械を対象とした鉄資源のサーキュラーエコノミーの取り組みを、2026年6月より本格的に開始した。
本取り組みでは、アマダが回収した使用済み板金加工機械を、エンビプロ・ホールディングスが解体し、さらに加工・選別を行って高品質な鉄スクラップへと再資源化する。これを東京製鐵が電気炉製鋼によって鋼材へと再生し、再びアマダの製品製造に活用することで、使用済み機械が製品へと還る循環を実現する。
従来、こうした使用済み機械もリサイクル資源として処理されてはいたが、本スキームでは部品ごとに素材を見極めて丁寧に選別することで、より価値の高い鉄スクラップとして生まれ変わらせることができるという。初年度の取扱量は、年間約1,000トン(鉄資源)を見込んでおり、エンビプロ・ホールディングスとアマダの主要拠点が近接する首都圏および東海地域を中心に、回収済みの板金加工機械から開始する。
鉄スクラップを主原料とする電気炉製鋼は、CO₂排出量を大幅に低減できる製法である。東京製鐵によると、電炉メーカーの生産量1トン当たりのCO2排出量は、高炉メーカーの約5分の1以下にとどまるという。エンビプロ・ホールディングスは、使用済みのモノを回収・解体してリサイクルする静脈産業として培ってきたノウハウを活かし、回収から再資源化に至る一連の流れを管理する。あわせて、どの機械がどこで資源に生まれ変わったかを追跡できるようにし、その過程で削減されたCO₂排出量も見える化していく方針だ。
産業機械の分野で、メーカー、リサイクル会社、製鋼会社が連携し、高い品質を保つクローズドループを実現しようとする点や、トレーサビリティやCO2排出量の可視化にまで踏み込む点が、本スキームの大きな特徴だといえる。
※画像はプレスリリースより引用
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