株式会社ローソン(以下、ローソン)は2021年7月20日~8月30日、全国のローソン店舗(MACHI café導入の約7,500店舗)にて、店内淹れたてコーヒー「MACHI café」のコーヒーおよびカフェラテをタンブラー持参の顧客に39円引きで提供した。
プラスチック容器の使用量削減を目的とした同取り組みにより、期間中にタンブラーを利用したコーヒー販売数は約2.5倍となり、コーヒーのフタに使用するプラスチックを約0.7トン削減したと発表した。顧客からは「日頃からマイボトルを持参しているので嬉しい」「プラスチックごみが気になるのでタンブラーを利用したい」といった声が寄せられたとしている。
ローソンは、2030年に2017年度比で容器包装プラスチック使用量の30%削減を目標としている。この目標達成に向けて、2011年の「MACHI café」導入当初からタンブラーなどの容器の持参で通常価格より10円引きになる取り組みを実施してきた。今後もローソンは同取り組みを継続し、顧客と共にプラスチック削減に取り組んでいく意向だ。9月14日からは、おでん容器のプラスチック削減を目的として、東京都・埼玉県・千葉県の約30店舗にてフタ付き容器の持参で、おでん5個購入ごとに39円引きとなる「おでん鍋割セール」を実施している。
2022年4月からコンビニ・飲食店・宿泊施設・クリーニング店などに対し、特定プラスチック使用製品(フォーク、スプーン、ナイフ、マドラー、ストロー、ヘアブラシ、くし、カミソリ、シャワーキャップ、歯ブラシ、ハンガー、衣類用カバー)について廃棄物排出抑制に向けた取り組みの実施が義務付けられる。この取り組みには、「使い捨てフォークやスプーンなどのプラ使用製品の有償化」や「使用回避を促すべく、ポイント還元などの景品を提供する」などが含まれる。ローソンのタンブラー・おでん容器持参の取り組みは後者にあたるが、特定プラスチック使用製品の枠を超えた一歩進んだものとなる。こうした取り組みが広がり、不要な容器包装の排除が進んでいくことが期待される。
「MACHI café」のそのほかの取り組み
2011年の導入当初から、「MACHI café」のコーヒー豆に環境保全と労働環境への厳しい基準を満たす「レインフォレスト・アライアンス認証」を得た農園産の豆を使用している。2015年にはすべての豆(シングルオリジンシリーズ・カフェインレスシリーズは対象外)を「レインフォレスト・アライアンス認証」農園産の豆に変更した。
【プレスリリース】「MACHI café」タンブラー持参推進キャンペーンにより 期間中のタンブラー利用が約2.5倍に
【関連記事】キリンとローソン、ペットボトル回収実証実験を開始。ボトルtoボトルの比率向上を目指す
【関連記事】使い捨てフォークやスプーンを含むプラ使用製品、有償化などの対策を2022年4月から導入
【関連記事】英キングフィッシャー、レインフォレスト・アライアンスの新イニシアチブ「Forest Allies」の創設メンバーに。森林再生プロジェクトを支援