株式会社digglueは11月18日、ライオン株式会社と共同で、使用済みつめかえパックのリサイクル可否を生活者が判別できるWebアプリケーションの体験イベントを神戸市で開催することを発表した。市内の一部の資源回収ステーションでリサイクル判別アプリを使用し、サービスの利便性やリサイクル促進の可能性を検証する。

神戸市は2021年10月より、日用品の使用済みつめかえパックの回収およびリサイクルに取り組んでいる。しかし、素材や内容物によってはリサイクル不可能なパックも存在し、回収後に手作業で仕分けを行うことが課題となっていた。

本アプリケーションは、スマートフォンで製品のバーコード(JANコード)をスキャンすることで、生活者が日用品の使用済みつめかえパックがリサイクル可能かどうかを確認できる仕組み。リサイクル可否を迅速かつ正確に判別することで、手作業の負担軽減とリサイクル効率の向上を目的としている。

2024年11月時点で、ライオン株式会社を含む12社の1,480アイテムが登録。リサイクルできない製品については、適切な処分方法を案内する機能も備えており、生活者の環境行動をサポートする。

今後は、日用品にとどまらず他の製品にも対応を広げ、リサイクル率をさらに高めることを目指す。また、digglueが開発した環境配慮行動を促進するWebアプリケーション「CiReta!(シレタ)」と連携し、デジタルプロダクトパスポートに対応する形で、製品の環境情報をより広範囲に開示するシステムへと拡張する計画だ。

株式会社digglueは、2018年に設立され、資源循環を推進するためのさまざまなサービスを提供している。主な事業としては、排出物の可視化サービス「MateRe-Visualization」、再生材のトレーサビリティサービス「MateRe-Traceability」、および環境価値を訴求するアプリ「CiReta!」の開発・提供。また、資源循環に関するコンサルティングサービスも行っており、企業や自治体のサステナビリティ推進を支援している。

本アプリケーションを体験できるイベントとして、11月2日の秋華祭(神戸市中央区吾妻通)のほか、11月24日に「まちの文化祭」(神戸市長田区二葉町)を開催予定。

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(※画像の出典:株式会社digglue)