オランダに本拠を置くCircle Economyと建設業界など9組織から構成される実践共同体は、「木材革命」を実現するための要素と実現を阻む障壁、および同国における木造建設業界のバリューチェーンのシナリオを示すレポートを発表した。
オランダの建設業界は、同国の資源消費量の50%とCO2排出量の35%を占めている。これは、主にセメントやコンクリート、および鉄鋼などのCO2排出量の多い材料を使用しているためだ。こうした従来の建築材料は問題を引き起こすが、木材のような生物由来の代替品は有望な解決策を提示する。たとえば、木は大気からCO2を吸収し、木材は建設現場で加工せずに組み立てるモジュール・プレハブ建築とコスト削減、および工期の大幅短縮を可能にする。同国は気候と循環型経済の目標を達成するために、主に木材を通じて将来の住宅需要を満たすことで、環境負荷の高い産業である建設業において大きな進歩を遂げる必要がある。
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廣瀬 優香
大学時代にベトナムとカンボジアで行った教育関連の活動をきっかけに、国際協力や環境問題に興味を持つ。大学在学中は化学を専攻し、バイオマスプラスチックについて学ぶ。メーカー勤務ののち、現在はライター・翻訳者として活動。個人ブログ:旅好きのひとりごと https://international-blog.com/