循環未来の扉を開く──ISL至善館「循環未来デザインセンター」開設記念フォーラム開催

私たちが生きる社会は、資源の大量消費と大量廃棄によって成り立ってきました。しかしこのままでは、地球の持続可能性は限界を迎えてしまいます。そんな中、経済・社会システム全体を見直し、「循環する社会」への転換を目指すサーキュラーエコノミーが世界的に注目されています。

ISL至善館では、これまで数年にわたり、教育プログラムを通じてサーキュラーエコノミーの原則を取り入れ、実践的な学びを提供してきました。そして2025年4月、さらにその取り組みを加速するため、「ISL至善館循環未来デザインセンター(Circular Futures Design Center)」を設立します。このセンターは、企業・自治体・教育機関・市民社会が連携し、日本におけるサーキュラーエコノミーのエコシステム構築を推進する拠点となることを目指しています。

共同センター長には、ハーチ株式会社の代表取締役である加藤佑氏、そして一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン代表理事の坂野晶氏が就任。また、経済界や地域社会の中でサーキュラーエコノミー推進をリードする有識者がアドバイザーとして名を連ねています。

この新たな門出を記念して、ISL至善館では2025年4月24日に「循環未来デザインセンター 開設記念フォーラム」を開催します。本フォーラムでは、オランダからサーキュラーエコノミーの第一人者であるトーマス・ラウ氏とサビーン・オーバーフーバー氏をお招きし、「マテリアル循環革命」と題した基調講演とディスカッションを実施。お二人が提案する「マテリアルパスポート」やデジタル技術による資源の可視化は、建築や製造業など幅広い分野で活用が進んでおり、循環型社会の実現に向けた重要なアプローチの一つとされています。

▶︎トーマス・ラウ氏の取材記事はこちら:https://ideasforgood.jp/2023/09/11/netherlands-japan-ce-02/

本イベントは、現地とオンラインのハイブリッド開催です。英語を中心としつつも、同時通訳により日本語でも参加可能です。サーキュラーエコノミーの最前線に触れる絶好の機会として、ぜひご参加ください。

大学院大学至善館・スペインのIESEビジネススクール共催「資本主義の未来」プログラム特別講演&セミナードーナツ経済モデルに関する日本フォーラム(2024/10)の様子

こんな方におすすめ

  • サーキュラーエコノミーに関心のあるビジネスパーソンや起業家の方
  • 環境・サステナビリティに取り組む企業や自治体の担当者
  • 社会課題に取り組むNPOやスタートアップの方
  • デザインや建築、製造分野でサステナビリティを模索している方
  • 教育・研究機関でサーキュラーに関心のある教員や学生の方
  • 外国籍の方も歓迎

イベント概要

  • 日時:2025年4月24日(木)18:00〜20:30(17:30開場)
  • 会場:至善館 日本橋キャンパス(日本橋髙島屋三井ビル17F)、 Zoom(ハイブリッド開催)
  • 言語:英語(日本語同時通訳あり)
  • 定員:対面120名(先着順)、オンラインは無制限
  • 参加費用:無料
  • 主催:ISL至善館 循環未来デザインセンター
  • 申込URL:https://forms.gle/Xp7LJF719ftho9GYA

登壇者紹介

トーマス・ラウ

オランダ・フィリップス社の「Lighting as a Service」モデルを提唱。建材をマテリアルパスポートとして登録・追跡するデジタルプラットフォーム「Madaster」を共同開発。トリオドス銀行本社や大阪・関西万博オランダ館などのプロジェクトに採用されている。

サビーン・オーバーフーバ

2010年、トーマス・ラウ氏と共に循環型コンサルティング会社「Turntoo」を設立。多数の企業・公的機関における循環型ビジネスモデルと経営戦略の開発・実践を支援。ラウ氏との共著『Material Matters』は世界的に高く評価されている。

野田由美子

ヴェオリア・ジャパン代表取締役会長。経団連環境委員長、Circular Partnersガバニングボードメンバー、経済同友会地方創生委員長などを歴任。著書に『サーキュラーエコノミー』(日経文庫)。『マテリアル循環革命』日本語版の監訳を担当。

加藤佑

ハーチ株式会社代表取締役。IDEAS FOR GOODおよびCircular Economy Hub創設者。企業や自治体へのサーキュラーエコノミーの社会実装支援を行う。循環未来デザインセンター共同センター長。

関連書籍のご案内

本イベントで登壇されるトーマス・ラウ氏、サビーン・オーバーフーバー氏の共著『マテリアル循環革命』の日本語版が、フォーラム開催と同時期の2025年4月に刊行予定です。循環型社会における新たな経済のあり方や「マテリアルパスポート」の思想について、より深く理解したい方におすすめの一冊です。

書籍情報:『マテリアル循環革命 サーキュラーエコノミーが拓くビジネスと社会の未来』(彰国社|2025年4月発売予定)
監訳:野田由美子

大学院大学至善館について

大学院大学至善館は、日本語プログラムと英語プログラムのどちらかを選択し、働きながら通える社会人大学院です。次世代リーダーの育成を目指して、2018年に日本橋に開校し、従来のMBA教育の枠を超えて、未来を構想し、社会的イノベーションを推進するリーダーシップ教育に取り組んでいます。世界のビジネススクールと連携し、グローバルな視点で学べる環境を整備、分析力に加え、デザイン思考やイノベーションを重視したカリキュラムを展開しています。多様なバックグラウンドを持つ学生が集まり、約30%が外国籍、約20%が社会・公共部門からの参加者です。

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※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「IDEAS FOR GOOD」からの転載記事となります。