新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、深刻な経済・健康被害を引き起こすだけでなく、私たちの働き方や必要とされる人材・スキルにも大きく影響を与えた。この環境・経済危機の中、持続可能性と競合優位性の確立を目指す企業にとって、循環型ビジネスモデルとそれに即した人材マネジメント戦略は必要不可欠だ。
オランダに本拠を置くCircle Economyはこのほど、報告書「Circular Human Resource Management」を発表し、サーキュラーエコノミー移行における人事プロフェッショナルの役割をまとめた。この報告書によると、人事担当者は、社員・マネージャー・経営企画部をつなぐことで次の6つの重要な役割を担う。
1. 長期戦略を通じたサポート
サーキュラー人材マネジメントは、社員が辞めるリスクを下げ、人材育成を行う。人材開発の長期戦略を立て、管理職・専門職・リーダーたちを惹きつけ、育成し、社内に留めるための施策を行う。サーキュラー人材マネジメントとは、労働市場からの影響に対して短期的な対応をするのではなく、長期的な視野で先手を打つことに他ならない。

この記事は、Circular Economy Hub 会員専用記事となります。
会員種別と特典

西崎 こずえ
西崎 こずえ(にしざき こずえ)。オーストラリア・キャンベラ大学卒。アムステルダムを拠点とするサステナビリティ特化型コンサルティング企業「Horizon Green(https://www.horizongreen.eco/)」ファウンダー。サーキュラーエコノミー、再生可能エネルギー・水素、クリーンテック分野において、主に欧州と日本の企業・政府機関を支援。事業性とサステナビリティの統合に強みを持ち、ビジネスモデル構築、R&D支援、商談調整、プロジェクトマネジメント、投資家・技術パートナーとの連携、研修プログラムの提供など多岐にわたるサービスを展開。サステナビリティに情熱を注ぐ人のための秘密基地「エコハブ・アムステルダム」発起人。