愛知県は3月26日、2024年度の「サーキュラーエコノミー推進モデル事業化支援業務委託」の委託先の募集を開始した。同県は、「あいちサーキュラーエコノミー推進プラン」(2022 年3月策定)に基づき、プラスチックや太陽光パネル等の推進モデルについて、事業者連携のプロジェクトチーム(PT)を具体化し、サーキュラーエコノミーへの転換による循環ビジネスの進展を図る。

委託先となる事業者は、2022年度から運営を継続している7つのPTについて、会議の運営や事業化に役立つ調査などを実施、各PTの取組みの事業化に向けた支援を行う。具体的には、事務局としてPT会議の運営や必要な連絡調整をすることに加え、各PTでの事業化に向けた課題を把握し、課題解決に資する調査などを企画・実施することなどが含まれる。また、各PTの進捗を踏まえ、取組成果を共有して全体底上げにつながるよう全体会議を企画・開催する。

  • PT1(プラスチック循環利用モデル):産業廃棄物として廃棄またはサーマルリサイクルに回っている混合プラスチックや包装プラスチックを高付加価値なリサイクル原料として活用する製品の企画・製造
  • PT2(プラスチック循環利用モデル):天然資源の利用削減となる地域のバイオマス資源を活用したバイオマスプラスチック製品の企画・製造、消費行動の啓発
  • PT3(太陽光パネル循環利用モデル):効率的な回収、リユース・リサイクルの判別・ 仕分け、リユース品の利用、リサイクルガラスの用途開発など一貫した処理体制の構築
  • PT4(繊維・衣類循環利用モデル):事業場で使用された作業着を効率的に回収・ 選別してアップサイクルによる再製品化、及びリサイクル企業等が連携した効果的な繊維・衣類循環の仕組みの構築
  • PT5(リペア・リビルドモデル):工場機器・設備の設置者や利用者、リペア・ リビルド事業者、コンサルタント等が連携した設備や部品の長寿命化につながるビジネスモデルの検討
  • PT6(食品循環利用モデル):県内の廃食用油を効率的に回収し、安定供給可能な重油代替燃料や潤滑油等へリサイクルする仕組みを構築
  • PT7(未利用木材循環利用モデル):剪定した枝葉などの木質廃棄物のエネルギー利用、及び間伐材や竹などの未利用木材を活用したエコ製品の企画・製造

応募資格は、企画提案書提出期限時点で「令和 6・7 年度愛知県入札参加資格者名簿」の登録業者で、業務(大分類)「3.役務の提供等」、営業種目(中分類)「07.調査委託」のうち、取扱内容(小分類)「03.環境調査」または「07.総合研究所」に登録されていること。また、県内に本社・支社又は営業所を持っていること。応募は共同企業体でも可能。

委託金額限度額は1,145万3千円(消費税及び地方消費税込)。契約期間は、契約締結日から2025年3月28日まで。

【プレスリリース】「令和6年度サーキュラーエコノミー推進モデル事業化支援業務委託」の委託先を募集します
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