アミタ株式会社(以下アミタ)はこのほど、兵庫県神戸市の「令和3年度 プラスチック資源の地域拠点回収モデル事業運営支援業務」を受託したと発表した。資源循環機能とコミュニティ活性化機能を併合した資源回収ステーションを同市内に設置し、プラスチックリサイクルをはじめとする地域課題を統合的に解決する資源循環の仕組み化に同市とともに取り組む。実施期間は2022年3月31日まで。
全国3か所目、「ごみ出し」からの持続可能な地域コミュニティづくり
アミタは、資源循環機能とコミュニティ活性化機能を併合した資源回収ステーション「MEGURU STATION(めぐるステーション)」を宮城県南三陸町と奈良県生駒市でも運営。「ごみ出し」行為をきっかけとした持続可能な地域コミュニティづくりに取り組んできた。生駒市では、事業終了後に地元自治会による資源回収ステーションの常設化、自主運営が実現している。
神戸市は2011年から容器包装プラスチックの資源循環に取り組んでいるが、リサイクルのための選別等の中間処理に多大な経費がかかり、リサイクル残渣物も大量に発生。回収したプラスチックの再資源化率も低いといった課題を抱えている。本事業でも、これまでと同様の資源回収ステーションを同市長田区内(調整中)に設置して回収・リサイクルを行うとともに、リユース品の回収・交換スペースや地域住民のコミュニケーションを促進する交流スペースも設けてプラスチックの再資源化率向上と資源循環を起点とした地域コミュニティの活性化を目指すとしている。
MEGURU STATION 概要 (写真:アミタ株式会社)
本事業における業務は、プロジェクト形式でアミタ以外の民間企業や団体とも連携して行う予定で、プロジェクトに参加希望の企業を募集している。
【参考記事】アミタ(株)は、神戸市より「令和3年度 プラスチック資源の地域拠点回収モデル事業運営支援業務」を受託 <2021年9月2日発表>