旭化成株式会社と産総研グループ(国立研究開発法人産業技術総合研究所および株式会社 AIST Solutions)は1月30日、2025年1月1日に「旭化成-産総研 サステナブルポリマー連携研究ラボ」を設立したことを発表した。本連携ラボは、サステナブルポリマーの提供を可能にする技術および社会システムの早期実装を目指すものであり、旭化成のポリマーに関する技術と産総研の材料研究およびネットワークを活用する。

旭化成は、カーボンニュートラルの実現に向けて、バリューチェーン全体における製品・サービスの開発に取り組んでいる。原料、製造プロセス、エネルギー活用、製品の使用、回収まで幅広い領域での取り組みを行い、オープンイノベーションやアライアンス、ライセンスアウトを活用した社会実装を目指している。産総研グループとの協業により、サステナブルポリマーに関する共創を加速させる狙いだ。

本連携ラボでは、「リサイクル材の確保と利用」に関する課題の一つである品質確保に向けたグレーディングのモデルケース創出を進める。また、「機能を伴ったリサイクルしやすい設計」を実現するため、易解体接着剤を活用し材料を再生・再利用する易解体ソリューションの提供を目指す。

本連携ラボは、産総研のつくばセンターおよび九州センター内に設置され、2025年1月1日から3年間活動する予定である。研究責任者は旭化成の野田和弥氏が務める。企業や研究機関、自治体との連携を強化し、サステナブルポリマーの社会実装に向けた研究開発を進める。

【プレスリリース】「旭化成-産総研 サステナブルポリマー連携研究ラボ」を設立
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(※画像の出典:旭化成株式会社)