株式会社ブリヂストンの欧州グループ会社ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー(以下、BSEMEA)は9月18日、アウディの新型電気自動車「Audi e-tron GT」に搭載されるタイヤとして、再生資源および再生可能資源の比率が55%に達する「POTENZA SPORTA(ポテンザ スポーツ エー)」を納入することを発表した。55%というのは、同社の量産タイヤとして最大の再生資源・再生可能資源比率である。

このタイヤは、「ISCC PLUS認証」という「International Sustainability and Carbon Certification (ISCC、持続可能性および炭素に関する国際認証)」による認証を取得した原材料を使用。天然ゴムや生物由来ポリマーを含む35%の再生可能資源と、タイヤ由来粉砕ゴムや再生オイル由来のカーボンブラックなどから成る20%の再生資源を組み合わせている。

また本タイヤは、「EV時代の新たなプレミアム」と同社が位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載。再生資源・再生可能資源比率の向上に加え、転がり抵抗を低減し電費の向上に寄与する。Audi e-tron GTの運動性能と安全性能を維持しつつ、航続距離500kmの実現に貢献するという。

同社は企業コミットメントとして「Bridgestone E8 Commitment」を掲げており、その一つである「Ecology 持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと」を実現するうえで、「ENLITEN」技術は重要な役割を担う。

BSEMEAの副社長スティーブン・デ・ボック氏は、本タイヤが同社の2050年に向けた環境長期目標「100%サステナブルマテリアル化」を実現するために重要なステップであると述べている。

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