株式会社ブリヂストンは、航空宇宙大手のAirbus(エアバス)社がサステナビリティの分野で功績があったサプライヤーに贈る「サステナビリティ・アワード」を受賞した。

ブリヂストンは「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンを掲げ、事業の変革を加速している。航空機用タイヤ事業では、商品を「創って売る」「使う」、原材料に「戻す」というバリューチェーン全体でカーボンニュートラル化・サーキュラーエコノミーの実現、さらにネイチャーポジティブに向けた取り組みを強化している。持続可能な社会の実現に向けた様々な取り組みが評価された。

カーボンニュートラル化に向けた取り組みとしては、太陽光発電や風力発電をはじめとする再生可能エネルギー由来の電力導入を推進し、生産段階で排出するCO2の削減を進めている。また、タイヤの軽量化による航空機の燃料消費量の減少を通じて、タイヤを「使う」段階でもCO2排出量削減に貢献している。さらにグローバルサプライチェーンマネジメントの強化により、供給するリードタイムの改善と輸送時のCO2排出量削減にも取り組む。

サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みとしては、新品タイヤで天然ゴムなどの再生可能資源を最大限活用するとともに、複数回のリトレッド(更生)推進により資源生産性の向上を推進する。航空機用タイヤの再生資源・再生可能資源率は、新品タイヤとリトレッドを含めたライフサイクル全体で約80%に達している。

ブリヂストンとエアバス社は21年から環境負荷改善に向けた協働を進めている。エアバス社が進めるサプライチェーン全体を対象とした航空機のライフサイクルにおける環境負荷の低減について、ブリヂストンが担うタイヤのサプライチェーンでの環境影響を定量化・可視化し、その影響を低減する活動により、エアバス社の取り組みへ貢献している。

【プレスリリース】株式会社ブリヂストン「エアバス社より2023年サステナビリティ・アワードを受賞
航空機タイヤにおけるバリューチェーン全体でのサステナビリティの取り組みを評価」

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*冒頭の画像:航空機タイヤのイメージ画像