ファーストフードレストランチェーンの米Chipotle Mexican Grill(以下、Chipotle)はこのほど、デジタル注文で提供する食品のサステナビリティを追跡できるプログラム「Real Foodprint」を導入したことを発表した。

Real Foodprintは、Chipotleが実際に提供する53の食材のサステナビリティの平均値を従来の業界平均と比較する。顧客は、注文に含まれる食材の5つの指標に関するデータを、専用アプリと同社ウェブサイトの注文確認画面で受け取れる。比較される指標は以下のとおりだ。

  • 炭素の削減(グラムで測定)
  • 水の節約(ガロンで測定)
  • 土壌の改善(平方フィートで測定)
  • 有機農地支援(平方フィートで測定)
  • 抗生物質の回避(ミリグラムで測定)

これらの指標は、製品と成分に関する世界最大規模のサステナビリティデータベースを備えた、独立調査会社である米HowGoodによって提供されている。HowGoodは、Chipotleのサプライヤーからの情報と査読済みの科学文献、業界の調査結果、政府および非政府組織からの調査など、450を超える独自のデータソースを集約して、Chipotleの食材が環境と動物福祉に与える平均的な負荷を評価する。従来の業界平均は、米国農務省と世界保健機関(WHO)、および米国食品医薬品局(FDA)など信頼できる機関からのデータを使用してHowGoodが決定した。HowGoodによるChipotleの食材の徹底的な評価により、Chipotleはサプライチェーンを調整して、各食材の環境負荷を最小限に抑えられるようになる。Chipotleは、HowGoodと提携した最初の外食企業である。

Chipotleのサステナビリティ責任者であるケイトリン・レイバート氏は、「当社は、炭素表示に基づいて気候に適切な選択をするように顧客に求めるだけでなく、注文された食材に基づいて計算されたデータを通じて、当社の実際の調達における環境負荷を示しています。顧客は当社店舗で食事をするだけで地球に良い選択ができますが、Real Foodprintが提供する徹底した透明性によって、当社は慣行を改善し、より持続可能に調達する責任を果たします」と述べている。

【プレスリリース】Chipotle Launches Real Foodprint, Introduces Sustainability Impact Trackers For Digital Orders
【参照サイト】Chipotle Mexican Grill
【参照サイト】HowGood
*冒頭の写真の出典:Chipotle Mexican Grill