イギリスに拠点を置くNPO法人ドーナツ・エコノミクス・アクション・ラボ(DEAL)は9月29日、DEALオンラインプラットフォームを発足した。DEALは、教育者・コミュニティ・都市・企業・政府機関やその他賛同する人に開かれたオンラインコミュニティで、世界中のチェンジメーカーたちと協力し、ドーナツ経済学の概念を行動に移して体系的な変化を生み出すことを目指す。発足時点ですべての大陸の100ヵ国以上から1000名以上のメンバーが参加。

同プラットフォームは、参加メンバーのアクションを起こすため、40以上のテーマごとのツールや話題を公開している。その他、メンバーディレクトリや、最新ニュース、教育機会の提供、政策なども掲載。

DEALは、気候変動と生態系の破壊、世界の1%の人々に富が集中するという経済構造などの大きな課題について、ジェンダー・人種・富と権力・北半球と南半球における不平等がそれを拡大していることを課題視している。プラネタリーバウンダリー(地球の限界)内ですべての人々のニーズを満たすことができるよう、設計によりリジェネラティブで皆に行き渡る「ドーナツ経済」への移行と完成を目指す。2019年7月のNPO法人設立以降ネットワークを着実に広げ、今回オンラインプラットフォームを公開した。

【参照】Doughnut Economics Action Lab