独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE(ナイト))はこのほど、一般財団法人化学物質評価研究機構(以下、CERI)の東京事業所高分子技術部をJIS(日本産業規格)に基づき、プラスチックの生分解性試験を行う試験所として、国内で初めてJNLA(※1)認定した。

以下、NITEによる発表の概要。

「生分解性プラスチック」は使用後に自然に分解され廃棄処理工程が削減できることから、 「環境負荷が小さい素材」として注目されている。このような需要の高まりとともに、特性である「生分解性」を評価するための試験の信頼性が求められている。

今回NITEは、CERI東京事業所 高分子技術部(JNLA登録番号Z70105JP)を、JIS K 6953-1に基づくプラスチックの生分解性試験を行う試験所として国内で初めて認定した。(※3)

同機構の試験結果は、生分解性プラスチック材料の開発において高分子材料評価の信頼性確保に大きく貢献するとしている。

【プレスリリース】プラスチック生分解性試験のJNLA試験事業者を国内初認定

【参考】
※1:JIS法(産業標準化法)に基づく試験事業者登録制(JNLA)
※2: JIS K 6953-1 は、「プラスチック―制御されたコンポスト条件下の好気的究極生分解度の求め方―発生二酸化炭素量の測定による方法―第1部:一般的方法」を表す。また、JNLAにおける「試験方法の区分の名称」は、「プラスチックのコンポスト条件下の好気的究極生分解度試験」である。