株式会社ファーメンステーションは2024年7月1日、未利用バイオマスを利用した発酵アップサイクル素材で食品・飲料市場に参入することを発表した。同社は従来、独自の発酵アップサイクル技術により、様々な素材を開発し、主に化粧品向け市場で素材の展開を行ってきた。今回、食品・飲料市場に参入することで同社のバイオものづくりの領域を拡張する。
食品・飲料市場参入の第一弾は、宝酒造株式会社の新商品「タカラ『発酵蒸留サワー』」。同社の発酵アップサイクル技術により、従来搾汁後に廃棄されていた柑橘の果皮を飲料用途に素材化したアルコールが、本商品に採用された。
ファーメンステーションは、独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会の構築を目指す、バイオものづくりスタートアップ。一次産業で生じる農産物の規格外品や、製造過程で生じる規格外・残さ等の副産物を、廃棄するのではなく未利用資源(未利用バイオマス)として活用。バイオ素材開発を行う「発酵アップサイクル技術プラットフォーム」を通して、環境負荷の低減や無駄の解消、脱石油に向けたバイオ素材への転換といった社会課題に取り組んできた。
食品・飲料市場においても、脱炭素・脱石油、グリーンラベル、プラントベースドフード等への注目が集まる中、技術課題解決のニーズも高まっているという。同社が培ってきた技術とノウハウを横展開し、今後も多くの食品・飲料メーカーとの共同開発や技術供与のプロジェクトを進めていく計画だ。
【プレスリリース】ファーメンステーションが未利用バイオマス由来の発酵アップサイクル素材で食品・飲料市場本格参入
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(※画像の出典:株式会社ファーメンステーション)