長野県北安曇郡白馬村と株式会社ナオセルは、家庭に眠る携帯電話・スマートフォンをどんな状態でも回収して買取をする実証実験を開始することを発表した。期間は7月16日から31日まで。

壊れたスマートフォンは価値がなく、売ることができないと考え手元に残してしまったり、充電や初期化、動作確認、梱包などの手続きが面倒と感じてオンラインでの売却を避けたりする人が多いという。壊れたスマートフォンでも再利用・リサイクルの価値があることを広めたいと考え、両者は本実証実験を開始した。

実証実験の期間中、白馬村の村民ホールに「ナオセル回収スポット」が設置される。壊れたスマートフォンなど使えなくなったデバイスを回収ボックスで回収。修理やリユース、リサイクルを通じて再流通させる仕組みだ。事前の梱包も必要なくスマートフォンの処分が簡単にでき、データ消去や物理破壊も行われる。

また「ナオセル買取」と連携しており、買取対象商品に関しては買取代金を受け取ることができる。送料もかからず、設置場所への還元として一律100円/回が差し引かれる仕組みだ。

本実証実験は、7月16日から31日までの間村民ホールに常設され、7月20日と21日に開催される白馬スノーハープクロスカントリー大会、7月27日に開催されるジャパンEVラリー白馬の期間中はイベント会場に移動される。

ナオセルのビジョンは「捨てない社会」の実現であり、壊れたスマートフォンなど故障したデバイスの回収・再流通プラットフォームを開発・運営している。CIRCULAR STARTUP TOKYOの1期採択企業として、サーキュラーエコノミーを実現するデバイスの回収スキームの構築に取り組んでいる。

本実証実験を通し、家庭で不要になった壊れたスマートフォンもリサイクルの価値が広まることが期待される。

【プレスリリース】サーキュラーエコノミーを実現するスマホ回収スポットの実証実験
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