JR東日本グループは2024年7月4日、資源循環事業コンセプト「UPCYCLING CIRCULAR(アップサイクリング・サーキュラー)」を発表した。これは、同グループの事業活動から生じる廃棄物を集約し、再資源化して利活用することで持続可能なサーキュラーエコノミーを推進するプロジェクトである。JR東日本グループは、グループ経営ビジョン「変革2027」で「ESG経営の実践」を掲げており、その一環としてサーキュラーエコノミーに取り組んでいる。

「UPCYCLING CIRCULAR」では、食品リサイクル、バイオガス発電事業や使用済みプラスチックリサイクル事業を拡大し、地方展開を含む新たな資源循環・エネルギー分野の事業化を目指している。

具体的には、JR東日本環境アクセス社が収集した食品廃棄物を、Jバイオフードリサイクル社がメタン発酵処理し、発電および肥料生産を行う。2024年4月には、生成された電力を駅ビルやエキナカに供給し、CO₂排出量削減に貢献する「電力リサイクルループ」を開始。また、生産された肥料を用いた農作物の販売や利用を促進する「農業リサイクルループ」の実現にも取り組む。

また、JR東日本が開発を進めるTAKANAWA GATEWAY CITYでは、サステナブルなまちづくりの一環としてビルイン型バイオガス設備を設置。街の商業施設から出る食品廃棄物約4t/日を資源として再利用する。食品廃棄物の約7割減量を見込むとともに、生成されたガスを燃料としホテルの給油における約10%の熱として活用する計画。

JR東日本グループは、「UPCYCLING CIRCULAR」を成長分野として位置付け、今後さらなる事業化を推進していく考え。

【プレスリリース】JR 東日本グループが目指すサーキュラーエコノミーについて
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