農林水産省は5月22日、食品産業における持続可能な発展を目指し、食品ロス削減や廃棄物の再生利用などで顕著な実績を挙げた事業者や、これらの取り組みを支援する企業、団体、個人を対象とした第13回「食品産業もったいない大賞」の募集を開始した。応募期間は6月15日まで。
この大賞は、食品産業における「もったいない」に関する優れた取り組みを発掘し、表彰を通じてその内容を広く社会に周知することを目的としている。「食品ロス削減・リサイクル」「省エネルギー・CO2削減」「廃棄物の削減・再生利用」「教育・普及」などの観点から審査が行われる。
賞の種類は、「農林水産大臣賞(食品産業もったいない大賞)」1点、「農林水産省大臣官房長賞」3点程度、「食品産業もったいない大賞審査委員長賞」2点程度が予定されている。農林水産大臣賞の表彰式は、10月30日に東京都千代田区の「大手町プレイス ホール&カンファレンス」で開催される「第9回食品ロス削減全国大会」において実施される。
応募対象者は、農林水産業者、食品製造業者、食品卸売・小売業者、外食事業者、食品輸出入業者、関連事業者(電気・施設・装置・容器包装・輸配送など)、地方自治体、大学・専門学校・高校、フードバンク、リサイクル事業者、個人など幅広い。
農林水産省は、この大賞を通じて食品産業全体での地球温暖化対策、省エネルギー対策、食品ロス削減が一層促進されることを期待している。東日本大震災を契機に再認識された「もったいない」の精神を、これらの取り組みの原動力と位置づけている。過去の受賞事例では、AIを活用したフードチェーン全体での食品ロス削減や、未利用資源を活用した製品開発などが評価されている。
応募方法の詳細は、農林水産省のウェブサイトまたは(公財)食流機構の関連ページで確認できる。
【プレスリリース】第13回「食品産業もったいない大賞」募集開始!
【プレスリリース】「食品産業もったいない大賞」について
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