横浜市は13日、脱炭素先行地域に選定されたみなとみらい地区において、日本初となる「地区の資源循環の可視化」の取り組みを開始すると発表した。資源循環の可視化とは、地区内に投入される資源の量(インフロー)・排出される資源の量(アウトフロー)と、そのうち循環される割合を定量的に評価する取り組みだ。
画像出典:横浜市『循環型社会への加速に向けた日本初 「地区の資源循環の可視化」を開始︕』
横浜市は今回の取り組みの目的として、「サーキュラーエコノミーを評価する指標を確立すること」「具体的なアクションを検討する土台を整備すること」の2つを掲げた。会見のなかで、山中市長は同取り組みの意義について「循環社会を実現するには、資源の流れを可視化して定量的に管理することが必要」と強調した。
2025年2月時点で、同地区の13の主体(※)がこの取り組みに参画し、資源調達・廃棄物データの共有や再資源化に向けた取り組みの検討を進めている。横浜市は、今後さらに多くの主体に参画を呼びかけ、データの精度向上と具体的な資源循環の取り組みを実施していく考えだ。
山中市長は、取り組みの今後について「横浜市内の多くの地域での展開を検討したい」と述べ、「(横浜市が)アジアでNo.1の循環型社会を推進する都市となるための第一歩だと思う」と取り組みへの意欲を示した。
※参画主体一覧
- 神奈川大学 みなとみらいキャンパス
- クイーンズスクエア横浜 全体共用部分・専有クイーンモール等部分
- クイーンズスクエアB・C
- 京急グループ本社
- パシフィコ横浜
- MARK IS みなとみらい
- MARINE & WALK YOKOHAMA
- みなとみらい21熱供給センタープラント
- みなとみらいグランドセントラルタワー
- 横浜赤レンガ倉庫
- ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル
- 横浜みなと博物館
- 横浜ランドマークタワー
- 【協力】大川印刷 with GREEN PRINTING(みなとみらい地区近隣の事業所)
【関連記事】みなとみらい21地区にて使用済みペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルが開始
【関連記事】みなとみらいサーキュラーシティ・プロジェクト
※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「Circular Yokohama」からの転載記事です。

Circular Yokohama Editorial Team
Circular Yokohama(サーキュラーヨコハマ)は、横浜市内のサーキュラーエコノミー(循環型経済)を加速させるためのプラットフォームです。
横浜市内で展開されているサーキュラーエコノミー関連のプロジェクトをデータベースとしてマッピング・可視化し、それぞれの取り組みを発信しています。