環境省と経済産業省、および日本経済団体連合会(以下、経団連)は3月2日、「循環経済パートナーシップ」を創設したことを発表した。2021年1月20日に、環境省と経団連の懇談会で同パートナーシップ立ち上げについての合意を発表したことを踏まえたもので、国内企業を含めた幅広い関係者における循環経済へのさらなる理解醸成と取り組みの促進を目指して、官民連携を強化することを目的とする。

同パートナーシップを通じて関係省庁および経団連の連携を深め、日本企業の先進的取り組み事例の収集と情報発信、循環経済に関する動向の官民共有やネットワーク形成、循環経済を促進するための対話の場を設けることで、循環経済分野での日本企業の競争力向上に貢献していく意向だ。今後の進捗は、WEBサイトにて情報を更新するとしている。

パートナーシップ概要は、以下のとおり。

パートナーシップ構成員

  • 創設団体:環境省、経済産業省、経団連
  • 参加企業・団体:経団連の会員企業または団体など
  • 事務局:(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)

具体的活動

1. 日本の先進的な循環経済に関する取り組み事例収集と国内外への発信・共有
  • パートナーシップWebサイトの構築と事例などの情報発信
  • 取り組み事例集の作成
  • 一般向け広報イベントなどでの発信など
2. 循環経済に関する情報共有やネットワーク形成
  • 国内外の最新動向の発信
  • 年1回の定期会合など
3. 循環経済促進に向けた対話の場の設定

※参考:2021年の循環経済に関する主な国際会議

  • 2月22日:循環経済・資源効率性に関するグローバルアライアンス(GACERE)立ち上げ【実施済み】
  • 3月2~3日:世界経済フォーラム(WEF)との循環経済ラウンドテーブル会合(オンライン)【実施済み】
  • 4月14~15日:WCEF(世界循環経済フォーラム)と気候変動に関するハイレベル会合(オランダ/ハイブリッド)
  • 8月中旬頃:WEF2021年次総会(ダボス会議)(シンガポール)
  • 夏頃:第11回アジア・太平洋3R・循環経済推進フォーラム(ロシア・モスクワ)
  • 9月13~15日:世界循環経済フォーラム(WCEF)2021(カナダ・トロント)
  • 11月:気候変動COP26(イギリス・グラスゴー)

【プレスリリース】循環経済パートナーシップの創設について
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