大阪府とエイチ・ツー・オーリテイリング株式会社(H2O)は9月4日、資源循環型社会の構築に向けた包括連携協定の一環として、環境省が主導する「令和6年度使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業」により、サステナブルファッションの推進に向けた取り組みを実施することを発表した。

両者は、「oHOHo CYCLE PROJECT(オホホ サイクル プロジェクト)」を通じ、不要となった使用済の衣類を回収、リユースやリサイクルし、持続可能なサーキュラーシステムの確立を目指す。

本実証事業において、大阪府は広報や普及啓発の役割を担う。府民や企業による自主的な3R(リデュース、リユース、リサイクル)を促す「おおさか3Rキャンペーン」の期間中(9月~12月)に、本事業を展開する。

また、H2Oをはじめとする賛同企業9社は、衣類の回収やリサイクル、CO2削減効果の算定などを担当し、大阪モデルの資源循環システムを構築することを目指している。

賛同メンバー

  • 青山商事株式会社:衣類の回収等
  • Earth hacks株式会社:CO2排出削減量の算定等
  • 株式会社エイチ・ツー・オー商業開発:プロジェクトマネジメント等(事務局)
  • 大阪府:広報および普及・啓発等
  • JR西日本SC開発株式会社:衣類の回収等
  • 帝人フロンティア株式会社:回収した衣類の再資源化、製造・販売に向けた協働等
  • 株式会社阪急阪神百貨店:衣類の回収等
  • 阪急阪神不動産株式会社:衣類の回収等
  • ファイバーシーディーエム株式会社:各拠点からの衣類の回収・選別、およびリユース(再販)等
  • 株式会社MILKBOTTLE SHAKERS:プロジェクトマネジメントサポート等

本プロジェクトは、衣類の再利用にとどまらず、CO2排出削減や業界間の連携を通じた循環型社会の推進が特徴だ。両者は今回のモデル実証事業を発展させ、賛同企業・市町村を募り、2025年4月に業界の垣根を超えた大阪発のサステナブルファッション・プラットフォームを構築することを目指している。

【プレスリリース】大阪発「サステナブルファッション・プラットフォーム」構築に向けモデル実証事業を開始
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(※画像の出典:大阪府)