埼玉県と公益財団法人埼玉県産業振興公社は、衣料品業界におけるサーキュラーエコノミー(CE)の推進を目的とした「サーキュラーエコノミー推進セミナー ~衣料品業界の資源循環に向けて~」を、6月11日に開催する。このセミナーは、県内産業の成長と資源の循環利用の両立を目指す埼玉県の取り組みの一環として実施される。

持続可能な社会の実現に向けてサーキュラーエコノミーへの移行が加速する中、埼玉県は企業への支援や県民への啓発事業を通じてCEを推進している。今回のセミナーは、特に衣料品業界に焦点を当て、その最新動向や企業の具体的な取り組み事例を紹介することで、業界関係者が新たな可能性を探る機会を提供することを目的としている。

セミナーでは、まず京都工芸繊維大学の木村照夫名誉教授が「なぜ衣料品業界にサーキュラーエコノミーが必要か」と題した基調講演を行う。続いて、企業事例として、青山商事株式会社 ESG推進・コーポレート本部長の長谷部道丈氏が「『終わらない服をつくろう。』サーキュラーエコノミーへの取組」について、株式会社ごみの学校 副代表の東野陽介氏が「アパレル業界のサーキュラーアクション」について、それぞれ紹介する。

プログラムの最後には、参加者同士の交流を促す名刺交換会が設けられ、サーキュラーエコノミーに関する個別の相談もその場で受け付ける。開催日時は6月11日の14時から16時で、会場はさいたま市の新都心ビジネス交流プラザ4階会議室(リアル開催のみ)だ。定員は40名で、参加費は無料。参加には、指定の申込フォームからの事前の申し込みが必要となる。

本セミナーは、衣料品業界の関係者がサーキュラーエコノミーに関する知識を深め、具体的な取り組みを学ぶとともに、関係者間のネットワークを構築する貴重な機会となるだろう。

【セミナーページ】サーキュラーエコノミー推進セミナー(衣料品)を開催します!(開催日:令和7年6月11日(水))
【申し込みフォーム】サーキュラーエコノミー推進セミナー申し込み
【関連記事】埼玉県、食のサーキュラーエコノミー普及セミナー開催
【関連記事】サーキュラーエコノミードット東京、埼玉県戸田市に「サーキュラーBASE美女木」をオープン。サーキュラーエコノミーの交流拠点へ
【関連記事】家庭から出る使用済みリチウムイオン電池からレアメタルを回収。埼玉県が官民連携で実証試験
【関連記事】埼玉県産業振興公社、未利用資源の有効活用に向けたセミナーを開催。企業実践例を紹介