株式会社SDGインパクトジャパン(以下、SIJ)とユニゾン・キャピタル・グループ(以下、ユニゾン)はこのほど、インド・太平洋地域において持続可能な社会の促進に向けた課題解決を目指す革新的なベンチャー企業への成長資金を提供するファンドの組成と、ベンチャー企業を支援するフォーラムの設立を目的とした基本合意書を締結した。

今後、ファンドの組成を進めていくとともに、同地域における起業家・投資家・大企業を結びつけ、ベンチャー企業による持続可能な社会構築への貢献を可能にするフォーラムの企画・運営を共同で実施していく考えだ。米Singularity University(※)理事長兼SIJのアドバイザーであるSteve Leonard 氏が、同ファンドおよびフォーラムを主導する管轄チームの一人としてSIJに参画する。同ファンドおよびフォーラムに関する戦略的な協業について、Singularity Universityと検討していく予定。

今回の合意の背景は、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーをはじめとする持続可能な社会の構築に向けた需要の拡大だ。インド・太平洋地域では、持続可能な社会の促進を目指すベンチャー企業の創業が年々増加している一方で、これらのベンチャー企業の事業拡大と、持続可能な社会構築に向けた課題解決に貢献するための十分な成長資金を提供する枠組みは不十分であるとSIJとユニゾンはみている。

これまで、ユニゾンは日本・韓国・シンガポール・インドにおいて、SIJはアジア太平洋地域の戦略パートナーと、起業家や企業を支援してきた。両社が共同で活動することにより、持続可能な社会構築の加速に貢献できると考え、今回の合意に至った。

持続可能で包摂的な経済成長を目指した経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」が2022年5月に立ち上げられるなど、インド・太平洋地域での連携強化が現在進められている。イノベーションを促進する革新的なベンチャー企業の支援を目的とする今回の両社の提携が、同地域の持続可能な経済および社会の構築に貢献していくことが期待される。

※ Singularity University:今後の企業や社会の形成における技術の役割について、リーダーたちが理解を醸成することを支援するグローバル組織。地球規模の課題を解決することを目指し、これまでに企業・非営利団体・政府・投資家・学術機関に所属する7万5000人以上のリーダーたちと協働

【プレスリリース】SDGインパクトジャパンとユニゾン・キャピタル・グループの戦略的提携に関するお知らせ
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*冒頭の画像の出典:株式会社SDGインパクトジャパン