株式会社Spacewaspは8月9日、プレシードラウンドで株式会社カシワバラ・コーポレーション、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社、株式会社OKB、名南M&A株式会社、株式会社日比谷花壇、材惣木材株式会社、後藤木材株式会社、シンニチ工業株式会社、個人投資家らから、総額5,100万円のJ-KISS型新株予約権による資金調達を実施したと発表した。Spacewaspは、植物廃棄物を原料にした内装素材の開発・製造と、それらを用いた内装空間の提供を行っている。

現代の建築内装業界は、技能労働者の不足や建設コストの上昇、工期の長期化、環境対策、持続可能な資源の利用など様々な課題に直面している。こうした課題に対し、同社は植物廃棄物を活用することで、植物と内装をつなぐサーキュラーエコノミーの構築と、新たな建築インフラとなりうるソリューションの提供に取り組む。

具体的には、植物廃棄物の樹脂化からデザイン提案、プロダクト製造までを内製化。林業、農業、食品加工業、運輸業など様々な産業から排出される植物廃棄物を素材として内装空間を生み出し、ホテルやオフィス、カフェなどに提供している。

今回の資金調達の目的は、日本初(同社)となる植物由来樹脂を使用したショールームの内装製作や、サプライチェーン強化を目的とした製造機器の増産・改良、人材採用だという。投資家との連携を強化し、事業に共感する人材の獲得、同社プロダクトや空間デザインの導入先企業の開拓、自動製造型ファクトリーと販売プラットフォームの開発加速、植物回収から内装空間提供までのサプライチェーンとビジネスモデルの構築を目指す。

【プレスリリース】地球上のあらゆる植物から植物由来の内装を提供する株式会社Spacewasp、プレシードラウンドでJ-KISS型新株予約権発行での資金調達を実施
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