積水ハウス株式会社はこのほど、建材メーカーのフクビ化学工業株式会社と合成樹脂の再生処理・複合材製造のエスエスピー株式会社と共同で、廃棄時の処理が難しいとされる「塩ビクロス」の廃材をアップサイクルした日本初(※)の内装壁面建材を共同開発した。戸建住宅や集合住宅の新築やリフォームでの利用に向けて商品化を進めるとしている。

同建材は、積水ハウスの資源循環センター(茨城県古河市)で分別された廃棄物の塩ビクロスを原材料とする。エスエスピーの混錬技術で塩ビクロスの構成材である塩ビとパルプを混ぜたリサイクル原料として再資源化したうえで、フクビ化学工業の異形押出成形技術でデザイン建材としてアップサイクルする。

塩ビクロスのアップサイクル内装壁面建材を住宅利用したイメージ

同建材はリブ柄の壁面材で、木製の場合は非常に高価となるが、同材では価格を抑えることが可能。塩ビクロスの構成材の中でも、天然素材である炭酸カルシウムとパルプの素材感を活かしたという。戸建住宅や集合住宅の新築やリフォームでの採用に向けて、2024年4月を目標に商品化を進めるとしている。

国内の壁紙生産量(6.5億平方メートル)の9割超のシェアを占める塩ビクロスは、塩化ビニールと炭酸カルシウム、パルプが配合された複合素材のためにリサイクルが難しく、コストの高い埋め立てが必要な処理困難物とされている。ただ最近は、防音材などの機能材としてリサイクルする動きも見られる。

3社は「塩ビクロスの当内装壁面建材を戸建住宅や集合住宅に普及させ、建設廃棄物の削減と有効活用を促進することで、住宅、建設業界における資源循環型モデルの形成に寄与し、サーキュラーエコノミーを推進して参ります」とコメントしている。

※ 積水ハウス株式会社・フクビ化学工業株式会社・エスエスピー株式会社調べ

【プレスリリース】積水ハウス、フクビ化学工業、エスエスピー 日本初「塩ビクロス」のアップサイクル内装壁面建材を共同開発
【関連サイト】【Podcast 循環対話】 第14回「積水ハウスが目指す生物多様性と循環の姿とは?」
*記事中の画像の出典:積水ハウス株式会社、フクビ化学工業株式会社、エスエスピー株式会社