東京都杉並区は6月1日、区内のイベントで使われるワンウェイ(使い捨て)プラスチックの削減を目的に、繰り返し洗って使用できるリユース容器を無償で貸し出す「リユース容器貸出事業」を開始した。

対象は、区内で実施されるイベントを主催する団体(商店会など)、区内で実施されるイベントで飲食物を提供する参加者。2024年8月1日から2025年3月20日までに開催され、営利目的ではなく多くの区民が参加できる飲食を伴う行事が対象イベントだ。

貸出品目は、カップ、丼、平皿、箸、スプーン。貸出期間はイベント開催日の前後各3日以内。

申請方法は、利用日の2ケ月前までに同区環境課温暖化対策係に事前相談票の提出が必要。区から貸し出し可能の連絡を受けた後、貸出希望日の2週間前までに申請をする流れだ。

貸出希望日に、区が食器を指定の場所に届けてくれる。利用者は、イベントで利用回収ステーションを設置し、利用後の食器を回収。利用後は、食器の届け時に同梱されている伝票を使用して宅配業者に集荷を依頼、返却する仕組み。

杉並区は、6月1日に「リユース容器活用支援助成事業」も開始した。ワンウェイ(使い捨て)プラスチック使用量の削減を推進するため、区内の店舗で、テイクアウト用リユース容器の導入に必要な経費の一部を助成する。

具体的には、区内の店舗で、テイクアウトで使用する容器包装にリユース容器を使用する外食産業、食品小売を営む事業者などを対象に、リユース容器、業務用食器洗浄機、リユース容器シェアリングサービスなどを導入する場合、経費の2分の1(リユース容器は上限20万円、その他は上限50万円)を助成する。申請期間は2025年1月31日まで、予算がなくなり次第終了。

【プレスリリース】リユース容器貸出事業
【参照記事】リユース容器活用支援助成を開始します(6年6月1日)
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