東京都と公益財団法人東京都環境公社は3月31日、2024年5月から公募を実施してきた「プラスチック資源循環に向けた2Rビジネス・水平リサイクルに関する補助事業」について、2025年度以降もさらに2年間継続することを発表した。この補助事業は、東京都が掲げる「ゼロエミッション東京」の一環であり、サーキュラーエコノミーへの移行と持続可能な資源利用の実現を目的とする。

補助対象は、主に2R(リデュース・リユース)ビジネスと水平リサイクルに関する、複数の事業者・団体の連携による取り組みだ。過去には、マイボトル利用やリユース容器の導入、使用済み容器の回収・再生工程の構築などが対象となった実績がある。

今回の延長により、企業や団体は引き続き、プラスチック使用量の削減や再使用・再資源化の実証・事業化に向けた経費補助を申請できる。募集期間は、2025年4月1日から2027年3月31日まで。

東京都の戦略文書「2050東京戦略」における「戦略20 ゼロエミッション」では、サーキュラーエコノミーへの移行を重要課題として位置づけており、今回の継続措置はその政策実装の一環にあたる。

東京都は、大量生産・大量廃棄型の経済構造からの脱却を図り、温室効果ガス削減と資源の効率的利用を両立する地域モデルの構築に取り組んでいる。

【プレスリリース】サーキュラーエコノミーへの移行推進(補助事業)の公募について
【参照記事】サーキュラー・エコノミーへの移行推進
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