東京都と公益財団法人東京都環境公社は10月10日、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を活用したサーキュラーエコノミーの取り組み支援として、資源循環・廃棄物処理のDX推進事業の二次公募を開始することを発表した。この公募では、東京都の優良性基準適合認定を受けた産業廃棄物処理業者を対象に、資源循環に寄与する新事業の構築を奨励する。一次公募で選定された8件の事業も発表され、各社の取り組みがサーキュラーエコノミーの推進につながると期待される。

今回の二次公募は、優良性基準適合認定制度に基づき、東京都で廃棄物処理の実績を有する事業者を対象としている。この制度は、適正処理や資源化に貢献する優良業者を評価し認定するもの。補助対象事業は、DXを活用した新たな事業構築であり、特に、建設廃棄物やオフィス・商業系廃棄物、特別管理産業廃棄物に関する取組に重点を置く。具体的には、ICTを利用したごみ箱のスマート化や、AI配車による廃棄物収集ルートの効率化などが挙げられる。

二次公募の応募期間は10月10日から12月20日まで。補助件数は2件程度の予定だ。

一次公募では、以下の事業者が選定された。

  • 株式会社都市環境エンジニアリング:AI画像解析技術を活用した廃棄物受付システムによる品目別計量の自動化事業
  • 東港金属株式会社:リユース・リサイクル・適正処理を行うサーキュラーエコノミー(CE)プラットフォーム構築事業
  • 彩源株式会社:AI判定装置を用いた電子基板の高品位貴金属回収の効率化事業
  • 相模原紙業株式会社:スマートフォンとクラウドシステムを活用した廃棄物管理の見える化と資源循環の推進事業
  • 株式会社アンカーネットワークサービス:処理工程記録管理システムによる廃棄物のトレーサビリティ実現と廃プラスチックのリサイクル率向上に関する事業
  • 成友興業株式会社:再生砕石利用促進に向けた情報共有サービスのプラットフォーム構築事業
  • 高俊興業株式会社:画像解析を活用したトレーサビリティの検証と再資源化品質の向上に関する事業
  • 株式会社トベ商事:産業廃棄物収集現場におけるデータ集約プラットフォームの構築事業

【プレスリリース】資源循環・廃棄物処理のDX推進事業の二次公募の開始及び一次公募の選定結果について
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