持続可能な開発のための経済人会議(WBCSD)はこのほど、「Circular Transition Indicators(CTI)実現ソリューションガイド」を刊行した。
ガイドは、企業が提供する循環型ソリューションの適格性と定量的影響を測定し、信頼性が高く一貫性のある主張ができるよう支援することが目的だ。ガイドを利用することで、企業は循環移行に向け戦略的に意思決定でき、投資家は最大の環境・経済効果を持つソリューションを比較し優先できるとしている。
これまでも、WBCSDは循環性測定ツール(サーキュラー・トランジション・インデックスCTI v4.0)や、電子機器業界・化学業界・ファッション業界を対象とするCTIガイダンスなどを発表している。
循環性測定の実現に向けては、複数の組織が指標やフレームワークを開発中だ。WBCSDのCTIのほかに、Global Reporting Initiativeのスタンダード、エレン・マッカーサー財団のCirculytics、欧州委の循環経済モニタリング枠組み(CEMF)、ISO 59000シリーズなどがある。

クリューガー量子
クリューガー量子(くりゅーがー りょうこ)ドイツ在住、ハイデルベルク市公認ガイド。土木工学を学び日本で土木技術者として働いた後、メキシコでスペイン語を習得、日西通訳として自動車関連企業で働く。2003年に渡独。専門分野:ドイツのサーキュラーエコノミー関連政策・企業動向、企業現地視察サポート、建設業界のサーキュラーエコノミー移行。個人ブログ:http://ameblo.jp/germanylife10/ 。(この人が書いた記事の一覧)