日立チャネルソリューションズ株式会社は8月21日、資源循環型ATMのユニット清掃工程において、劣化したクッション材の除去作業をロボットで自動化する検証事業が、愛知県の「ロボット未活用領域導入検証補助金」に採択されたと発表した。
資源循環型ATMは、新規に製造するATMに、再生し品質を確保した使用済みの部品・ユニットを搭載したモデルである。清掃工程では、劣化したクッション材の除去作業を人手で行っている。今回の検証事業では、対象部品に触れた際の力を検知・制御する力覚制御技術を活用し、対象部品を傷つけることなくクッション材を取り除くロボットによる自動化を実証する。これにより、作業者の身体的負荷の低減を図るとともに、工程自動化の実現につなげる考えを示した。
同社は、サーキュラーエコノミーの実現と金融機関の環境活動への貢献を目的に、2024年1月から資源循環型ATMの出荷を開始し、複数の金融機関に採用されている。部品・ユニットの再利用にあたっては独自の選定基準を設け、回収した製品から部品を抜き取って品質管理を行った上で、専用ラインで選別・診断して部品を仕分け、再組み立て、試験を実施して部品を再生させるプロセスを確立し、新品部品を使用する製品と同等の機能・性能・品質に仕上げて提供している。同社は、ATMの自社製品の回収率を2025年度に90%以上へ引き上げ、将来的には国内に出荷するATMの90%以上を資源循環型モデルにすることを目指している。
同社が採択された「ロボット未活用領域導入検証補助金」は愛知県の制度で、ロボットの活用が進んでいない領域(用途)を対象としている。技術面や費用対効果等の不透明さがロボット導入の妨げとなっているケースを想定し、その解消に向けた事前検証の費用を支援するものである。2026年度は「製造・物流」「空モビリティ活用」「業務用サービスロボット活用」の3分野から計5件(計2,000万円)が採択され、日立チャネルソリューションズの事業は「製造・物流」分野の1件として選ばれた。
【プレスリリース】資源循環型ATM(ATMの資源循環モデル)のユニット清掃工程のロボット自動化を検証~愛知県「ロボット未活用領域導入検証補助金」に採択~
【参照記事】2026年度「ロボット未活用領域導入検証補助金」の採択案件を決定しました
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