環境省は8月24日、令和8年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業のうち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業(間接補助事業)の1次公募結果を発表した。

本事業は、脱炭素社会の構築に資する資源循環システムの構築を加速するため、化石由来資源の利用を段階的に見直すことを目的としている。具体的には、化石由来資源の代替素材開発や、プラスチック等のリサイクル技術・システムの高度化といった技術的課題の解決に向け、事業化に必要な実証を支援するものだ。

一般社団法人日本有機資源協会が、令和8年5月18日から6月15日にかけて公募を実施し、申請書類による事前審査と有識者で構成される評価審査委員会の審査を経て、採択事業を選定した。

公募区分は、①化石資源由来プラスチックを代替する省CO2型バイオプラスチック等(再生可能資源)への転換及び社会実装化実証事業、②プラスチック等のリサイクルプロセス構築及び省CO2化実証事業、③廃棄物等バイオマスを用いた省CO2型ジェット燃料等又はジェット燃料等原料製造・社会実装化実証事業、④廃油のリサイクルプロセス構築・省CO2化実証事業の4つ。今回の1次公募では、このうち①②③に該当する計6件(プラ代替素材事業1件、プラリサイクル事業4件、代替ジェット燃料等事業1件)が採択された。

①の区分では、王子ホールディングス株式会社が、国産木材を主原料としたバイオメタノールの製造に関する実証事業を進める。木質資源を循環流動床ガス化炉でガス化し、生成した水素・一酸化炭素・二酸化炭素から触媒反応でメタノールを製造する工程について、商業生産に適した原料条件や製造工程を検証する。

②の区分では4件が採択された。カンボウプラス株式会社は、分離分別が困難な合成樹脂と繊維から成る複合シートについて、分離せずに微粉砕加工技術で再生材料化し、使用済み建築シートを再び建築シートへ循環させる水平リサイクルの実証に取り組む。栗田工業株式会社は、紙おむつ由来複合プラスチックの微粉砕・配合最適化による品質管理や前処理プロセスの効率化を図り、紙おむつメーカーと連携した地域循環モデルの構築・検証を進める。住ベシート防水株式会社は、屋上防水用の軟質塩化ビニル防水シートから補強ネット由来の繊維成分を除去し、同種シートの原材料として再利用する水平リサイクル技術を実証する。三井化学株式会社は、複層フィルムや容器包装等の複合材プラスチックから溶媒分離技術でポリオレフィンを選択的に回収し、高品質な再生ポリオレフィンとして再資源化する技術のスケールアップ検証を行う。

③の区分では、ENEOS株式会社が、廃棄物を含む非可食バイオマス資源から第二世代バイオエタノールを安定的かつ効率的に製造する技術の実証を行う。ガソリン基材やSAF向け原料としての活用が見込まれており、燃料としての適用可能性も検証する。

【参照記事】令和8年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業 (うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)(間接補助事業)の1次公募結果について
【参照記事】令和8年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)
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