家具製造・販売大手イケアの日本法人であるイケア・ジャパンの親会社Ingkaグループは、1年で最も買い物客が多い日とされるブラック・フライデー(11月第4木曜日の感謝祭の翌日)に、サーキュラーエコノミーへの貢献を目的とし、「BuybackFriday – バイバック(買取)フライデー」と称する家具買取キャンペーンを実施すると発表した。
イケアは、77年の同社の歴史で初めて、世界27カ国のイケアストアで、数千点の不要になった家具を買い取り、次の顧客の再利用につなげる#BuybackFridayキャンペーンを実施する。販売が難しい製品は、同社が責任をもってリサイクルするという。Ingkaグループは、このキャンペーンを通じて、循環型ビジネスを発展させ、人々の持続可能な消費を促進したい考えだ。日本でもこのキャンペーンは、11月26日(木)から12月6日(日)に開催予定としている。
世界の二酸化炭素排出量の45%は、家具を含む日用品の生産と使用に起因するとされる。Ingkaグループおよびイケア全体で、2030年までにバリューチェーンの排出量を上回る量の温室効果ガスを削減する目標(クライメート・ポジティブ)を掲げている。また、2030年までに循環型ビジネスへの移行を目指しており、商品全てを再生可能または再生素材で製造する計画だ。
30 カ国で 380 店舗を運営するIngkaグループのチーフ・サステナビリティ・オフィサーPia Heidenmark Cook氏は、「イケアのビジョンは、『より快適な毎日を、より多くの方々に』であり、当社は顧客にサステナブルな生活スタイルを低価格で提供しています。気候変動によって、消費行動の見直しが求められており、サーキュラーエコノミーは、新しいビジネスチャンスとなるだけでなく、一人ひとりの責任として意識する必要性が増しています。私たちは、廃棄物をなくし、修理・再利用・修繕・そしてリサイクルする循環を作り上げていくことができると考えています」と述べた。
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