伊藤忠商事株式会社は11月26日、100%出資の株式会社Belongを通じてGoogleと提携し、Google認定再生品の販売を開始することを発表した。同社によると、Google認定再生品の販売は日本国内で初の取り組みである。

中古スマートフォン市場は拡大を続けており、2023年度の販売台数は前年比16.6%増の273万台に達し、2028年度には438万台規模へと成長すると予測されている。また、資源の有効活用と廃棄物削減の観点から、メーカー純正交換部品を使用し、新品同等の品質を持ちながらも手頃な価格で提供される認定再生品が注目を集めている。

Belongは2019年の設立以来、個人向け中古携帯端末の買取サービス「にこスマ買取」やオンライン販売サイト「にこスマ」を運営してきた。同社は国際的なセキュリティ検証機関で認証を得た検査・データ消去ツールを活用し、年間数百万台の端末検査とデータ消去を行う実績を有している。

本提携により、11月26日に「にこスマ」上でGoogle認定再生品の販売が開始される。Google認定再生品は、Googleが認定する修理事業者により整備され、外観は新品同様、バッテリーは純正新品に交換される。また、Belongの品質検査を通過した製品のみが販売される。

この取り組みは、伊藤忠商事が掲げる経営方針「The Brand-new Deal~利は川下にあり~」に基づき、SDGsへの貢献を重視したものだ。同社は、スマートフォン市場において新品や中古品という従来の選択肢に加え、認定再生品という新たなカテゴリーを創出することで、電子機器廃棄物の削減や資源の有効活用を推進し、環境負荷の低減に貢献するとしている。

【プレスリリース】BelongとGoogle、Google認定再生品の販売に向けた提携を開始
【関連記事】BelongとBack Market Japan、「Back Market買取サービス」で協業開始
【関連記事】Belong・NTTドコモ・Uber Eats、加盟店舗向け中古タブレット端末の回収・再利用事業を開始
【関連記事】Google、プラスチックフリー容器包装デザインガイド2.0を刊行