株式会社コメ兵ホールディングス(KOMEHYO)は8月8日、全国の20代から60代の男女約600名を対象に実施したリユースに関する意識調査の結果を発表した。調査によると、Z世代(20代)の約7割が購入時に再販価値である「リセールバリュー」を意識しており、モノを売ることを前提とした「循環消費」のスタイルが若年層を中心に定着しつつあることが示された。
今回の調査は、リユース市場が拡大する社会背景のもと、消費者のリユース品購入や買取に関する実態と意識を明らかにすることを目的に実施された。物価高騰やサステナビリティへの関心の高まりを背景に、消費者の価値観は変化しており、リユースは単なる節約手段にとどまらない、新たな価値を持つ選択肢として認識され始めている。
調査結果によると、「モノを購入するときにリセールバリューの高さを考慮するか」という質問に対し、Z世代の約7割が「常に意識する」「高価な商品、ブランド品は意識する」「限定や希少性の高いものは意識する」のいずれかに該当すると回答した。これは他の世代と比較して最も高い割合だ。さらに、リセールバリューを意識すると回答したZ世代の9割が、品質を保つための保管や定期的な手入れなど、再販価値を維持するための行動を実践していることもわかった。
また、リユース品を購入する理由について世代間の違いが顕著に表れた。30代以上では「価格の安さ」や「節約」といったコストパフォーマンスを重視する傾向が強い一方、Z世代では「自分らしさを表現できる」「他人と被らない」「環境にやさしい」といった、個性やストーリー性、サステナビリティを重視する回答が他の世代を上回った。この結果は、Z世代がリユース品を、価格面だけでなく自己表現や社会貢献の手段として捉えていることを示唆している。
5年前と比較してリユース品の購入に「抵抗がなくなった/むしろ好意的になった」と回答した人は全体の約3割にのぼり、市場の拡大とともにリユースへの心理的ハードルが低下している傾向も見られた。加えて、日本のリユース品を指す「Used in Japan」や、真贋判定などを経たことを示す「Checked in Japan」に対しては、全体の約6割が品質や丁寧さといった観点から好意的な印象を持っていることが明らかになった。
KOMEHYOが掲げる「リレーユース(モノを人から人へ伝承し有効活用する)」という概念が、特に若い世代の消費行動に根付き始めていることが今回の調査からうかがえる。ただし、リセールバリューを過度に意識した消費は、「売れるから」という理由で本来不要な購入を正当化し、結果として消費を加速させる可能性も指摘される。製品を長く大切に使い、次の使い手へ価値をつなぐという循環の本来の目的を見失わない視点も、今後の市場の健全な発展には不可欠だ。
【プレスリリース】KOMEHYO、「リユースの日」に合わせて全国20代~60代の男女約600名へ調査。Z世代(20代)の7割が「リセールバリュー」を意識して購入。“循環消費”スタイルが定着
【参照情報】KOMEHYO公式note
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