愛知県は7月5日、2024年度の循環型社会形成推進事業費補助金の採択結果を発表した。同補助金は、循環型社会の形成を促進するため、産業廃棄物税を活用して先導的で効果的なリサイクル関係設備等の整備および循環ビジネスの事業化検討に要する費用の一部を補助する制度。

今年度は40事業の応募があり、学識経験者などによる審査の上、先導的・独創的な技術やシステムを有するといった観点から、「リサイクル関係設備整備事業」で6件、廃棄物の排出を抑制する「排出抑制関係設備整備事業」で5件、「プラスチック関係設備整備事業」で3件、「循環ビジネス事業化検討事業」で8件、計22件の事業を採択した。

22件のうち5件は、サーキュラーエコノミーへの転換による循環ビジネスの進展を図るため、県が2022年3月に策定した「あいちサーキュラーエコノミー推進プラン」に掲げた6つのサーキュラーエコノミー推進モデルを具体化するプロジェクトチームにおいて実施する。

サーキュラーエコノミー推進プロジェクトチーム事業に該当する事業

事業区分事業者事業概要
リサイクル関係設備整備事業株式会社豊竹廃棄されている竹のアップサイクル事業。粉砕機等の導入により効率的に竹を分解、繊維化させバイオプラスチック原料として利用を可能とする。
排出抑制関係設備整備事業株式会社サンユニフォーム作業着の在庫管理システムを導入することで、事業所の中古制服を代行して保管・リペアし有効活用かつ長寿命化するための循環型管理フローを構築する。
循環ビジネス事業化検討事業愛知海運株式会社、株式会社豊竹竹の安定的な供給体制の確保から製品化まで竹ビジネスの事業化を調査・検討。
循環ビジネス事業化検討事業AGC株式会社太陽光パネル由来のガラスカレットの高度リサイクル技術の検討。
循環ビジネス事業化検討事業株式会社ダイセキ、日本エンジン株式会社廃食用油バイオディーゼル燃料の自動車利用促進に向けた実証実験と事業体制の構築。

その他の採択された企業はこちらから閲覧できる

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