文房具メーカーの三菱鉛筆株式会社は11月22日、特設サイト「uni MATERIAL JOURNEY(ユニ マテリアル ジャーニー)旅する素材。」を公開した。同社では、様々な過程を経て、筆記具に生まれ変わった素材に焦点を当て、「旅する素材」という新たなテーマで商品展開を行っている。特設サイトでは、様々なストーリーを持った素材を活用した商品の詳細と、同社の素材に対する向き合い方を紹介するコラムなどを更新していく予定だ。

新たなテーマでの商品開発を行う背景には、「役目を終えたあとに廃棄されてしまう『素材』や、使用価値の高い循環可能な『素材』に目を向け、筆記具として生まれ変わらせることで、限りある資源を可能な限り活用し、その価値をつないでいくことが重要だ」という同社の考えがある。

2023年11月時点で、ウイスキーの樽に用いられるオーク材をペンのグリップに再利用した「ピュアモルト」シリーズ、海洋プラスチックごみと使い捨てコンタクトレンズの空ケースを再利用した「ジェットストリーム 海洋プラスチック」、成長速度が早く強度もある天然竹をグリップに用いた「JETSTREAM 4&1 BAMBOO」、カリモク家具株式会社とのコラボレーションにより木製家具の製造段階で生じる端材を使用した「JETSTREAM×karimoku」の4商品が掲載されている。

特設サイトでは、タイトルに「巡る素材で想いを辿る 人生と旅する筆記具」というコピーを配し、これらの4商品を紹介。また、オープンを記念して、カリモク家具株式会社の担当者との新商品の開発にまつわる対談記事が公開されている。

「役目を終えたあとには廃棄されてしまう素材や、使用価値の高い循環可能な素材が、様々な過程を経て、また筆記具という別のものに生まれ変わる、素材循環の旅路をお楽しみください」と同社はメッセージを出している。

環境に配慮した製品を探す人が増える中、素材の旅路を知ることで、循環型素材を使用した文房具への関心もより高まるのではないだろうか。

【プレスリリース】「uni MATERIAL JOURNEY(ユニ マテリアル ジャーニー)旅する素材。」特設サイト公開
【参照サイト】uni MATERIAL JOURNEY(ユニ マテリアル ジャーニー)旅する素材。
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*画像の出典:三菱鉛筆株式会社