新年度が始まり、サーキュラーエコノミー関連の施策を開始する自治体が増えている。愛知県蒲郡市は「サーキュラーシティ蒲郡実証実験プロジェクト」、埼玉県は県内企業のサーキュラーエコノミーを推進するため、補助金4種の募集を開始した。

愛知県蒲郡市

蒲郡市は2021年、サーキュラーエコノミーをまちづくりに組み込み、積極的に推進する都市「サーキュラーシティ」を目指すことを表明。実現に向け、市民や事業者などが一体で取り組むことを目的に、実証実験プロジェクトの募集を4月8日に開始した。サーキュラーシティの取組みの社会実装を目指し、事業者や団体などを支援する。

支援事業の対象となるのは、支援事業者が新規に取り組む先進的な事業であること、サーキュラーシティ蒲郡のアクションプラン(重点分野:食、健康、消費、観光、交通、教育、ものづくり)に則り、サーキュラーエコノミーによる社会課題を解決し、新事業創出を目指す事業であること、支援事業の完了後、おおむね3年で市内を中心に事業化を目指すこと。

採択プロジェクト数は5件程度、支援額は1プロジェクト上限額2,000万千円。募集期間は5月20日午後5時まで。また、事業期間は支援金交付決定日(今年7月上旬)から2025年2月末日まで。

右記が詳細。https://www.city.gamagori.lg.jp/site/circularcity/circular-trial2024.html

埼玉県

埼玉県は、資源の循環利用と県内産業の成長を推進し、環境と経済の両立を目指すサーキュラーエコノミーの取組みを支援している。2024年度はサーキュラーエコノミー型ビジネスのリーディングモデル構築に向け、県内企業などに対する補助制度を拡充。4月5日に、補助金4種の募集を開始した。募集は5月15日午後5時まで。

補助金4種の概要は以下の通り。

  1. サーキュラーデザインリーディングモデル構築支援補助金:資源循環に配慮した製品設計(リサイクルのための解体容易化、単一素材化、素材転換など)に見直すために行う製品開発など
  2. 食のサーキュラーエコノミー技術導入支援補助金:製造工程で生じる食品廃棄物などを活用し、新製品・素材の開発やアップサイクル、バイオマス発電などを行うための設備やシステムなどの導入
  3. 再資源化技術高度化支援補助金:廃棄物の処理を行う事業者の再資源化技術の高度化に向けた設備導入など
  4. サーキュラーエコノミー型ビジネス創出支援補助金:県内中小企業などが連携して新規に取り組む先進的なサーキュラーエコノミー型ビジネスの創出

右記が詳細。https://www.pref.saitama.lg.jp/a0812/news/page/news2024040501.html

【プレスリリース】サーキュラーシティ蒲郡実証実験プロジェクトを募集します
【プレスリリース】県内企業のサーキュラーエコノミーを推進!~製品開発等の補助金4種の募集を開始しました~
【参照記事】蒲郡市サーキュラーエコノミー推進事業実証実験プロジェクト支援【募集要領】
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