愛知県蒲郡市は「サーキュラーシティ蒲郡実証実験プロジェクト」を公募し、このほど5件を採択した。
2021年11月、同市はサーキュラーエコノミーをまちづくりに組み込み、サーキュラーシティを目指すことを表明した。「サーキュラーシティ蒲郡アクションプラン」を策定し、教育・消費・健康・食・観光・交通・ものづくりを7つの重点分野として定め、取り組みを進めている。
市内事業者によるサーキュラーエコノミー移行に向けた活動の推進をはじめ、シンポジウムやカンファレンスなども開催。鈴木寿明蒲郡市長は2023年10月、総理大臣官邸で開かれた「サーキュラーエコノミーに関する車座対話」に出席し、市の取り組みを紹介した。
同市は、サーキュラーシティ実現に向けて、官民連携で取り組むことが重要であるとみている。サーキュラーシティの取り組みの社会実装を目指し、事業者が実施するサーキュラーエコノミーに関する取り組みを支援するべく、2023年8月1日から約1カ月間、実証実験プロジェクトを公募した。
採択されたプロジェクトの申請者とプロジェクト名は、以下のとおり。
- トヨタコネクティッド株式会社:「まちなかモビリティ」推進実証〜人・環境・社会にやさしい地域移動インフラの開発〜
- 日本特殊陶業株式会社:CO2でつくる・つながるプロジェクト
- 株式会社ダイセキ:一般廃棄物の燃料化によるグリーン発電
- サンローズ株式会社:縫製工場で排出される廃棄レース生地を利用したウェディングドレス製作
- Curelabo株式会社:みかんの剪定枝等未利用資源をアップサイクルしたサーキュラーエコノミーの実現
- 株式会社サニーライフサポート:お昼寝ふとんのアップサイクルから始まるサーキュラーエコノミーの実現
公募プロジェクトの要件は、「サーキュラーシティ蒲郡アクションプラン」に沿うこと、新規性と先進性があること、サーキュラーエコノミーに関する社会課題の解決による新事業創出を目指すこと。および、「市内事業者が実施、市内事業者および市外事業者が連携して実施、市内で実施する」のいずれかに該当することなどだった。
同市は、各プロジェクトの経費を同市が設定した上限を設けて支援する。プロジェクトは交付決定日から2024年2月末日まで実施され、事業者は成果をまとめた報告書を提出する。
【参照記事】サーキュラーシティ蒲郡実証実験プロジェクトが決定しました
【参考サイト】サーキュラーシティ蒲郡
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