アミタホールディングス株式会社(以下、アミタHD)は4月23日、互助共助型の資源回収ステーション「MEGURU STATION」について、社会的意義と効果を定量的・定性的に整理した「MEGURU STATIONインパクトレポート2024」を公表した。

MEGURU STATIONは、資源回収を起点に地域のコミュニティ形成や行動変容を促す社会インフラとして設計。リリース時点で、全国5地域16拠点で展開されている。本レポートでは、「MEGURU STATIONを軸にした価値創出」「生活者活動・意識の変化が自治体や企業にもたらす影響」「インパクト測定の結果」をまとめている。

アミタHDは2022年より、三井住友信託銀行の協力のもと、事業の成果を社会・環境・経済の観点から可視化する「インパクト評価」を導入。ステーションの社会的意義の確認と今後の展開に活かすため、同社は社会インパクトの可視化に取り組んできた。

レポートでは、神戸市長田区の拠点「エコノバふたば」で得られた定量データや利用者の声をもとに、生活者の意識変化、地域関係性の強化、企業との連携促進などの定量的・定性的成果を示す。

インパクト測定の結果(一部)(図:アミタHD)

今後の展望として、同社は再生資源に「インパクトトレーサビリティ」という新たな付加価値情報を組み込む仕組みの開発を進めている。素材の回収由来や社会的貢献度といった非価格要素を明示し、企業の再生材利用促進につなげる狙いがある。単なるコストではなく「社会的価値」を指標とした再資源化の促進が期待される。

アミタHDは今後も地域・企業・生活者との連携を深め、循環型インフラとしてのMEGURU STATIONの社会的インパクト拡大を目指す方針だ。

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